仏教では、私たちが生きている世界に、現実世界と心の世界があると教えられています。
現実世界とは、どれだけお金を儲けたか、どれだけ出世したか、好きなものが買えたか、好きな旅行に行けたかを問題にする世界です。
私たちは現実世界を問題にしているので、現実世界で思い通りに生活することができたら幸せになれると思っています。
しかし、私たちが幸せになれるか、苦しいと感じるかは現実世界で決まるものではなく、心の世界で決まるので、どんなに現実世界で大金持ちになったとしても、それと心の世界は関係ないので、幸せになることはできません。
仏教とは、この現実世界からのとらわれから離れ、心の世界に目を向けることができるか、それが大事だと教えられます。
心の世界に目を向け、幸せになる為には心の世界を幸せにするしかないのだと本当に悟ることが仏になるということです。
心の世界に気づくことは簡単なようでいて難しい。
私たちはその為に修行をしてゆかなければならないのです。