幸せとは何か?
それは愛欲を満たすことで得られます。
愛欲とは、愛して欲しい、大事にして欲しいという心です。
みんな愛して欲しいと思いながら、何もない自分では愛してもらえないと思っています。だから、お金や地位、名誉などの価値を求めてしまいます。
つまり、価値のあるものを得て価値のある人間になったならば、人から愛してもらえる、大事にしてもらえると思っているのです。
でも、どんなに価値を得て愛してもらったとしても、相手は価値のある私を愛してくれているのであって、価値のない私は愛してくれないと思っているので、愛欲は満たされません。
そして、いつの間にか愛してもらうことよりも、価値のある人間として認めてもらうように頑張ってしまうのです。
だから、本当に愛欲を満たしたいと思ったならば、価値に対するとらわれから離れなければなりません。
価値にとらわれない裸の自分で勝負できた時、私たちは自分は本当は寂しさの塊だったと知らされるのです。
そして、この寂しさを満たすように頭を下げて人に近づいてゆくと、段々と愛欲が満たされ、最後は心から安心できるようになるのです。
この心から安心できた世界が幸せなのです。