人は誰しも心の奥底では自分は地獄に堕ちるような悪い人間だと思っています。しかし、そんな自分を認めることはできないので、自分を善人という所に立ち、普段は一つの悪い所もないような人間のように思っています。
そして、自分は完璧な人間という所から落ちる所なく、自分に悪い所があったならば、それをすぐに直さなければならないと思ったり、直すことができないものは、直さなくても自分は悪くないという所に立ちます。
だから、私たちは一つも悪い所を認めることはしていません。悪い所が見つかると、そんな自分はダメなんだと責めるだけで、悪い所を受け止めて反省してゆこうとはしません。
そういう意味で、私たちは努力をしているようで、根本的には変わらない存在であるのです。
私たちが変わるには、自分には悪い所があっても仕方ないと認めることが大切です。
でも、なかなか悪い所があると、それではダメなんだと思うだけで、そんな悪い所があるけど仕方ないと認めることができないものが私たちでもあります。
そういう意味で、なかなか反省して向上できないものが人間なのかも知れませんね