仏教では上下にとらわれる心を煩悩と言います。なぜ上下にとらわれるのかと言えば、上にならなければ見てもらえないと思うからです。
でも、真実から言えば、上になっても、見てもらえるのは一時だけ、すぐに他人の注目は他の所に行きます。
でも、私たちは他人から見てもらえないのは価値がないからだと思って、上になろうと努力してしまうのです。
こんな時はまず自分が他人のことを見てあげたらいいと思います。
他人のことを見てあげたら、見続けることが如何に難しいことが知らされます。
そして、見てもらえないのは、価値がないからでは無いことが知らされるのです。
他人を見続けた人でなければ、価値があるかないかで見るわけではないと知らされない。
上か下かは関係ないのだと知らされないのです。