仏法に少欲知足という教えがあります。これは自分に与えて頂いているもので満足して、多くを望まないということです。
幸せとは、多くのものを手に入れることよりも、今あるものを如何に大事にするかで決まります。
たとえそれが思い通りにならない環境であっても、それに不足を言って、離れようとするのではなく、そこにあるものを大事にして、価値のあるものにしてゆく。
そうすることによって、どんな環境であっても、時間と共に幸せが生み出されてゆきます。
自分にやってくるものは人であってもものであっても、仏様からの賜りものだと思って大事にしてゆく。
そうやって大事にすれば、与えた人は、また施したいと思って与えてくれる。
それによって生活の心配は無くなります。私たちは多くを望むから不安になります。あれが無かったらどうしよう、これが無かったらどうしようと思います。
でも、無かったら、無かったら、無いことが当たり前だと思って生活したら、どんな環境でも幸せに生きてゆくことができます。
不安は、与えられた環境に満足ができず、多くを望むことから生まれます。
今あるものを大事にして、与えてくれる人に感謝して生きていったら、何も心配しなくていい。
必要なものは必ず与えられると思って生きてゆくことが幸せに生きる為に大事なことなんですね。