人生何が一番問題かと言えば、見捨てられ不安以上の問題はありません。見捨てられることに比べたら、上司に叱られたとか、テストで悪い点数を取ったことなど問題ではありません。
だから、逆に言うと、自分はどんなに都合が悪くなっても見捨てられないと信じることができたならば、この世で苦しいことなど無くなります。
私たちは見捨てられない身になることを求めて生きているのであり、人生の目的は見捨てられない身になることです。
そこが一番の人間としての基礎であり、土台であり、その土台の上に人生という樹木が育ってゆきます。
でも、多くの人は自分のことを善人だという我がある為に見捨てられ不安を抱えていることに気づきません。
その為、臨終になって初めて見捨てられ不安が知らされ、そのまま不安に押しつぶされてしまうのです。
見捨てられ不安が知らされることは人生を明るく楽しくする為の第一歩と言えるのですね。