仏教の目的は苦しみを離れて解脱すること。でも、解脱した世界は幸せなのかと言えば、苦しみはないが、幸せもない、何もない世界。
だから、解脱した人は幸せを求めて利他をするようになります。
幸せは他人を幸せにすることしか得られない。
それは他人に施して、ありがとうと言われたことで感じる幸せではありません。
自分の心に暖かい光に照らされて感じる幸せです。
他人を幸せにすることは、心が幸せになる。
そうしたならば、どんなに苦しみを受けて、心が不安に満たされたとしても、心が暖かいと時間と共に不安が安心に苦しみが幸せに変わってゆく。
何もなくても、いつも幸せを感じるのが、利他の幸せ。
それは解脱した人でなければ、求めることの無い世界でもあります。