よく煩悩は死ぬまで無くならないという人がいます。確かに煩悩を問題にして、煩悩を無くそうと取り組んだ人ほど、自分の心の内側から吹き上がる煩悩はどうにもならないと知らされるものです。
しかし、煩悩がどうにもならないと思うのは、智慧が無くて、どうしたら煩悩が無くなるか分からず、吹き上がる煩悩を問題にして無くそうとしているからです。
煩悩は無くしてゆく方法があります。
正しい方法を知り、その通りに実践したならば、どんな人も煩悩は少なくなるし無くなります。
だから、煩悩は無くなりもしなければ減りもしないという人は智慧を持たれた善知識に会ってないからです。
私たちには智慧がありません。だからこそ、智慧を持たれた方がどうしても必要であり、その人と出会えるかどうかが、煩悩から離れ、苦しみを無くしてゆけるかどうかが決まります。
善知識に会えなければ、正しい方向も分からず進むようで、頑張った努力も無駄になります。
努力が報われるかどうか、それはひとえに善知識に会えるかどうかが決まるのだと思いました。