みんな今自分だと思っている自分のままで死んでゆけると思っている。
しかし、臨終になると、今自分だと思う自分は崩れ去り、思ってもいなかった自分と対面することになる。
その自分は自分の心ではコントロールできない自分であり、この心が吹き上がると、これが自分だと思いたくないから、思い切り否定する。
否定するから、心が傷つき苦しむが、それでも消えないので、なおも否定し続ける。
だから、苦しみから何時まででも離れることができず、苦しみから楽になろうとして、更なる苦しみのタネを蒔き、果てしなく苦しみ続けなければならない。
だからこそ、生きている時に、自分の心に潜む、本当の自分に気づかないといけない。
本当の自分はいつも否定されている。
そんな自分が可哀想だと思えることが、後生苦しまない為に大事なことなのですね。