どちらが上か、どちらが下かにとらわれると、人生は下にならないように生きるようになる。
そして、自分が上である根拠を集め、まわりの人を見下しては安心する。
でも、何かのことで、自分が上だと思っていたものが崩れると、他人に対して起こした思いが自分に跳ね返り苦しむことになる。
今まで人生をかけて自分が上になる為に生きてきた人ほど、上に立てなくなった時に苦しむ。
何で自分は下に見られないといけないのかと思って、見下されたことに腹を立て、自分は下になったことに落ち込む。
そして、他人を悪者にして自分を上に立とうとする。
そうやって、罪悪を造ってしまう。
罪悪を造ると、その報いでますます上に立とうとする。
まるで溺れている人のように、誰かを下にして、自分が上に立とうと必死にもがく。
そして、果てしなく罪悪を造り、苦しみ続けてしまうのです。