悪を責めることは恐ろしい。
責めると自分の間違いを認めることができないから。
間違いを認めると、今まで他人を否定してきた分だけ、自分が否定されているように感じて苦しいから、自分の間違いを認めることができない。
だから、自分の人生を正しいものにしようとする。
しかし、そうやって、自分のやることを正しいことにしてしまうと、反省ができない。
そして、反省をしないまま、本質的には何も変わらず、人生が終わってゆく。
その人の人生とは、何だったのか。
冷静に見ると意味がなかったとしか言いようがない。
そんな何の意味もない人生となってしまうのが、悪を責めること。
だから、悪を責めることは恐ろしいと思わずにはおれません。