無常を受け入れて生きるということは、いつ何が起きるか分からない現実を受け入れて生きることではありません。
私たちは自分の思い通りに生きられると思っています。思い通りにならないと怒りを起こし相手を責めて、自分の思い通りになることを期待しています。
無常を受け入れるとは、自分の種まきに応じた結果を受けると受け入れて生きること。現実がどんなに思い通りにならないとしても、その現実は今までの自分の種まきによって生み出されたのだと受け入れて生きること。それが無常を受け入れるということ。
すべては自分の種まきによって未来が生み出されてゆくと思うからこそ、今の種まきを大事にしてゆこうと思う。そして、今思い通りの結果を受けていないとしたら、その現実を変えるのも今の種まきだと思って、今を大事にしてゆく。それでも思い通りにならないこともある。それは仕方のないことだと思って受け入れてゆく。
今を受け入れることができないのは、今までの生き方が今を生み出していると思いたくはないから。こんな現実を生み出すために生きてきたんだと思いたくないから、今を受け入れることができない。
だからこそ、未来後悔しない為に今を大事にしてゆく。今を精一杯生きることが、未来思い通りにならない結果になったとしても、その現実を仕方ないと思って受け入れる方法。
未来の結果を見て今種を蒔いてゆく。それが無常を受け入れるということなんですね。