仏教では、この現実世界のものを諸行といい、心の世界を諸法といいます。私たちは諸行のものに価値を置いて、価値のあるものを手に入れたら幸せになれると思っています。
しかし、諸行のものは無常だから、どんなに価値のあるものを手に入れて、その時は価値のある人間になったとしても、無常によって価値のあるものを失うと、価値のない人間になってしまう。
だから、無常のものを求め続けることは無意味なことなのに、無常が来るなんて思ってないから、諸行のものを集め続けています。しかし、仏教を学ぶと、幸せや苦しみは諸行のもので決まるのではなく、諸法で決まると知らされます。
だから、何を求めるのかが大事ではなく、どんな心で生きるかが大事だと分かる。だから、日々の心の種まきに注意して、幸せを生み出すような心をいつも起こしていたいと思うようになります。
心の種まきを問題にするようになるのが仏教。いつも心に目を向けて生きてゆきたいですね。