多くの人は人生の成功者とは、出世して大金持ちになることだと思っています。そして、お金を求めて、人生のほとんどの時間を費やしています。
しかし、どんなに多くの金を得たとしても、死んでゆく時には何一つ持ってゆくことはできません。そして、失ってしまうと、持っていた時のことなんて夢見たいなもので、手に入れる前と何も変わりません。
人生というのは、最後は失って何もかも無くなるのに、その為に大事な時間やお金や労力をかけて求めているのです。
だから、一生懸命頑張って手に入れた人ほど、失った時に、何のために頑張ってきたのだろうかと思わずにはおれません。
でも、結局、みんな最後は失うものの為に人生の多くを費やしています。
それが分からないから、何のために生きているのだろうと思わないのです。
人生とは無意味なことの為に大事なものを失っていると気づくと、この大事な時間を何のためにかけたらいいのだろうかと考えずにはおれなくなるのです。
なぜ生きるを考えることができる人は、すべてを失う無常な世界であることに気づくかどうかにかかっているのですね。