鬼を許す | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

自力のある人は、自分の心の中に鬼がいて、いつも感情を否定している。

でも、自分が善人の所に立っている間は否定する側に自分がいるので、感情が否定されても気づかない。だから、気づかない間ので、当たり前のように否定している。

それが善人の我が崩れ、悪人になった時に返ってくる。まるでみんなから否定されているように感じて苦しむ。でも、否定しているのは他人じゃない。自分の心の中にある。それが分かると自分の心の中にある鬼に消えて欲しいと思うようになる。

しかし、鬼が否定しているのは、鬼自身も自分のことを否定されているように感じているから。否定することで、自分の存在を肯定している。だから、鬼に消えて欲しいと思えば思うほど、鬼が否定する気持ちが強くなるだけ。否定は消えることはない。

否定を無くしたいと思うなら、否定している鬼を許してあげること。確かに鬼は否定することで感情は苦しむ。でも、そんな鬼を消えて欲しいと思ったならば、それこそ鬼の所業。感情の方が鬼になるだけ。

否定を無くしたいと思ったならば、否定しているものを否定するのではなく、許してあげる。許せば、否定しているものも否定しなくなる。

目には目をではなく、逆で返す。そうすれば否定の心も消え、悪人になっても苦しまずに済むようになるのです。