人生とは、多くの人が同じことの繰り返しで人生が終わる。これはただ単に同じことを毎日繰り返して人生が終わるということではありません。
思想が固定化されて、何を求めても結局同じことを繰り返して、人生を通して何も成長することなく、同じ世界にとらわれたまま人生が終わってしまうということです。
たとえばお金や財産を手に入れて他人から認められようとしている人は、一生涯お金や財産の力で他人から認めてもらおうとする生き方が変わらないということです。それが如何に心が満たされることのないものであったとしても、一時的な満足だけで何も自分の人生を振り返ることなく同じことの繰り返しで人生が終わってしまうのです。
仏教とは、自分の姿を映し出す鏡のようなもの。たから、仏教を聞いて初めて、自分の人生何やっているのだと気づきます。だけど、多くの人は自分の人生無駄なことに人生をかけてきたと思いたくないので、間違いになかなか認められない。それで同じことを繰り返してしまうのです。
幸せは間違いを受け入れる所から始まります。一回自分は何をやっていたのだろうかと空しくなる経験をしなければ、本当の幸せとはどうしたらいいかを考えることもないのですね。