人間誰しも、こうなって当たり前だと思っている人生がある。それができていないと、当たり前の人生を送れると思っている自分が今の自分をこれではダメだと否定してくる。
それは誰も自分のことをダメだという人なんていないのに、自分の中で作り出した当たり前という鬼が自分自身を否定してくるのです。
だから、四六時中否定されるのは辛いから、欲に流れて忘れようとする。でも、欲が終わると、また現実が見えて、当たり前の鬼が責めてくる。責められると苦しいから、時間がある限り欲に流れようとする。
そうやって欲に流れれば、流れるほど、自分はダメな自分になってしまうように感じて、自分の人生なんかもうどうなってもいいと思うようになる。
そうなると、ますます当たり前の鬼が自分を責める。だから、ますます欲に流れるようになる。
もうどうなってもいいと言いながら、今の自分でもいいんだと思えない。そして、自分自身を否定しながら、死ぬまで苦しみ続けなければならないのです。
苦しみは他人が与えるのではない、自分が生み出すのです。