世の中には、自分の言動によって、まわりの人が不快な思いをすることを酷く嫌がる人がいる。そういう人はいつも自分の存在がまわりの人にとって邪魔になっていないかどうかが気になる。例えば、他人の進行を妨害していないかどうか、自分がここに立っていたら、ここを通る人が迷惑だと感じないかどうかが気になる。
このような人は自分の存在を迷惑だと感じている。他人に嫌な思いをさせてしまう自分が嫌いだし、何かのことで、他人に嫌な思いを与えると、そんな自分なんて死にたいとさえ思う。いつも嫌われないように気を遣い。ちょっとのことで嫌われたと思って落ち込む。心のどこかで自分なんかいなくなった方がいいとさえ思っている。
こんな人の苦しみを取り除いてあげるにはどうしたらいいのだろうか?
まず、この人の心に抱えている自分のことを迷惑な存在だという思いを取り除いてあげなければならない。
私は思うのです。この苦しみを取り除くには、この人のことを肯定してあげるしかない。この人のことを心から敬い、尊敬してあげる。私たちはどうしても人の良い所は見ずに、悪い所ばかり否定する。
でも、人に投げかけるものは、その人のことを肯定してあげる言葉がいい。この人は自分のことを否定していると同時にまわりの人のことも否定している。そして、良いところがあっても、形だけやっていると認められない。だから、自分の良いところも認められないのだと思います。
だから、良いところを心から認めてもらうことによって、自分にはこんなにも良いところがあるのだと肯定できる所を持つことが大切。
自分のことを肯定できる所を持つとその人は自信を持って生きてゆくことができる。自分を肯定できる為には、肯定してあげるしかない。本人が自分の存在を肯定して好きになるまで、良い所を見つけて誉めてゆきます。