安楽仏国に生ずるは 畢竟成仏の道路にて 無上の方便なりければ 諸仏浄土をすすめけり
阿弥陀仏の極楽浄土に往生すると、今まで自分の愛欲を満たすことしか考えなかった自分が相手のことを心から考えられるようになる。それは思い通りにならないからといって相手を責めることなく、相手から責められても、馬鹿にされても、相手を幸せにするために努力を続けてゆける世界。その世界こそ仏まで到達する世界である。私たちは仏になりたいと思っても、相手から責められたり、馬鹿にされたりすると、もうこんな思いをするなら相手のために頑張りたくないと思ってしまう。でも、阿弥陀仏の浄土に往生したならば、愛欲がなくなるから、心から相手のために頑張ることができるようになる。だからこそ、阿弥陀仏の極楽浄土に往生することが無上の方便であり、諸仏方も勧められる道なのである。