尽十方の無碍光は 無明のやみをてらしつつ 一念歓喜するひとを かならず滅度にいたらしむ
阿弥陀仏の光明はどんなに煩悩が強く現実をごまかしていたとしても、煩悩を貫き、真実を明らかにしてくれる。その真実とは、今自分にやってきているものは、自分が今まで他人に対してやっていたこと。自分がやっていないことは、自分にやってくることはない。しかし、ここでやってきたこととは、形ではやっていなくても、また、やらないように抑えてきたことでも、抑えているということは、思い続けているということ。そんな思い続けていることも、自分へと返ってくる。だから、阿弥陀仏の光明によって知らされる真実とは、自分の心でいつもどんなことを思い続けているのかという真実。それが分かれば、自分にやってきているものは、すべて自分の種まきの結果だと知らされる。だから、阿弥陀仏に救われた人は、どんな結果も他人のせいにすることのない滅度へと到達することができるのです。