曇鸞和尚
本師曇鸞和尚は 菩提流支のおしへにて 仙経ながくやきすてて 浄土にふかく帰せしめき
私の先生である曇鸞大師は、どんな人であったかというと、最初は仏教の教えを求めていたが、そこで病気にかかり、曇鸞大師は、仏教を求めるためにも、体が元気でなければならない。健康で長生きするためにはどうしたらいいのかと考えられ、仙人の教えを学ぶようになった。そこでメキメキと頭角を表し、師匠から免許皆伝を言い渡され、たくさんの仙人の教えが書かれた仙経を渡された。
そこで意気揚々と仙人の教えを伝えようと町に出た所、そこにかつての仲間であった菩提流支に出会った。この菩提流支に仙人の教えを伝えようと話をした所、菩提流支にどんなに長生きをしても、人は必ず死んでゆかなければならない。死を乗り越えることが私たちの人生の目的であり、それが教えられているのが観無量寿経の教えなんだと説得され、今まで大切に持っていた仙人の経を焼き捨てて、浄土の教えに深く帰依するのだった。