天親論主は一心に 無碍光に帰命す 本願力に乗ずれば 報土にいたるとのべたまふ
天親菩薩は阿弥陀仏に救われて一心の身になったから、どんな障りも無碍光に照らされ、障りを乗り越えられる身になった。だから、阿弥陀仏に救われたならば、どんな人も苦しみという現実を乗り越えて浄土へと往生することができるのです。
阿弥陀仏に救われたからと言って何もしなくても浄土に往生できる訳ではない。自分の見たくない現実と向き合い、苦しみを乗り越えてゆかなければ、浄土へと往生することはできない。その苦しみを乗り越える手助けをしてくれるのが、阿弥陀仏の無碍光。でも、教えを深く理解し、乗り越えてゆかなければならないと知らされるのは自分。自ら苦しみに飛び込んでゆかない限り、幸せにはなれないのです。