天人不動の聖衆は 弘誓の智海より生ず 心業の功徳清浄にて 虚空のごとく差別なし
阿弥陀仏に救われたならば、阿弥陀仏から海のような智慧を頂くから、その智慧によって、自分の見える世界はすべて自分の心が生み出した映像に過ぎないことが知らされる。だから、世界にあるものは実態がある訳ではなく、その世界にあるものを傷つけたら、自分も刃が向けられるようになり、刃に責められないように生きるようになるという真理が知らされる。私たちはこの世界にあるものは実態があると思っているから、相手を傷つけても自分は傷つかないと思っている。でも、真実は、相手は自分だから、相手を傷つけると自分に刃が向くようになる。そういう意味で、この世に傷つけていい人はいない。どんなに悪人でも傷つけたら、自分が責められる。自分が見える世界は全部自分なんだと気づかせてくれるのが、阿弥陀仏の智慧の海。だから、阿弥陀仏に救われて説法を通して智慧を頂いたならば、どんな人も差別無く、相手は自分だと思って、どんな相手にも暖かく接するようになるのです。