やられたら、やり返すでは、癒されない | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

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人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

よく相手から嫌な思いを受けた時に、自分がされた嫌なことと同じことを相手にやり返したいという人がいる。

やられたら、やり返すという考え。私たちはどうしてこのように思ってしまうのだろうか?

この心は他人から嫌な思いを受けた時、自分が相手から受けた嫌な目と同じ思いを相手に与えてやりたいと思う心。

自分が受けた苦痛を相手に与えることによって、自分の気持ちが分かってくれたように感じるから、相手が苦しむ姿を見て、スカッとする。

人間には自分だけ嫌な思いをするのは理不尽だという思いがある。だから、自分が相手から嫌な思いを受けた時、自分と同じ苦しみを相手に与えてやりたいと思うし、それこそ、平等だと思ってしまう。

でも、人間というのは、自分が相手にやった行為によって相手がどれほど苦しんでいるか分からないもの。だから、傷つけた人ほど、自分が傷つけたことには自覚はない。

それなのに、相手から恨まれて、やり返されると、素直に自分が傷つけてしまったことが悪かったのだと反省することはできない。だから、やり返されると、やり返したくなる。

そして、お互いがお互いを傷つけ合い、醜い争いが続いてゆく。

どちらかが相手のやったことを許してあげたならば、この醜い争いは終わるのに、お互いが自分の傷ついた気持ちを分かってもらおうと、相手を傷つけ続ける。

傷つけられた時には、誰だって自分の気持ちを分かってもらいたいもの。でも、それはどんなに傷つけた相手を傷つけたって分かってもらえることはない。そんな時は傷ついた気持ちを受け止めてくれる人に話す。そして、分かってもらえたならば、傷つけた人も許せるようになる。

傷ついた時には、傷つけた相手を責めるのではなく、癒すことが大切なのですね。