いつもより早起き投稿な本日日曜。
そんな今日は、ちょっと変わった小作品の鑑賞報告にて~
画像お借りしました
〇昨年12作目
「滝を見に行く」
2014年 日本映画
監督:沖田 修一 主演: 根岸遙子、安澤千草、荻野百合子
幻の滝を見に行くというツアーに参加した7人の女性たち。
バスが行き着いた滝までの山道を思い思いに楽しみながら歩いていたが、先を行っていたはずのツアーガイドの男性が待てど暮らせど戻って来ない。
携帯も繋がらぬ山道の中、手分けしてガイドやバスまでの帰り道を探す彼女たちだったが、辺りはどんどん暗くなり…
ツアーで出会った見知らぬおばちゃんたちが繰り広げる、サバイバル・コメディドラマです。
「南極料理人」や「横道世之介」の沖田修一監督が手掛ける、何とも言えない独特のテイストのある群像劇。
「おばちゃん」たちを演じられた女性キャストのどなたも、これまでお見掛けしたことの無い方ばかりだなぁ…と思っていたら。
なんと今作は、オーディションで選ばれた演技経験のない一般の方を含む7人で臨まれた作品らしく
頼りなきツアーガイドの管を演じた、名バイプレイヤーの黒田大輔さんだけが、今作唯一の演劇経験者とのことですが。
でも、肝心の菅さんはほとんど登場しませんし。
食料も水もほとんど無い山の中で突如サバイバルを余儀なくされた、中年過ぎのおばちゃんたち。
さあ、この困難をどう乗り越えていくか…という展開は、まるでリアル演劇エチュードのようで。
もうねぇ、この手の作品、大好きなんですよ~~
設定プロットとチラシテイストにフラフラと引き寄せられて観た作品でしたが。
体裁を取り繕い、自己保身に走り、最初は反目しあっていた彼女たちが、突如置かれた窮地の中で、協力し、自分を解放していく様は、「おばちゃん」ならではの力強さがあり。
おばちゃんおばちゃんって、それってどうよ?なんて思わなくもなかったですが。
ぼさぼさ頭のままごろりと地べたに寝ころび、ジュンジュン、ユーミン、セッキーなどと互いをニックネームで呼び合いながら星空の元でそれぞれの人生を語り合うシーンは、微笑ましさにも似た可愛らしさも感じられ。
確かにこれは、「おばちゃん」じゃなきゃダメだったわ
人は誰だって歳を重ねていくもの。
酸いも甘いも嚙み分けて重ねてきた年輪の数にしか出せない味わいにフォーカスした、人生謳歌への温かなエールも感じる素敵な作品でした
もう6月も終わるというのに
まだまだ昨年鑑賞分
急げ~~💨