護られなかった者たちへ | てくてく日記

てくてく日記

日頃の出来事を徒然に

年明け1月も最終週を迎え。

 

もうすぐ2月を迎えようとしている中ですが。

 

 

そんな日曜の本日は、相変わらずの昨年分の、こちらの作品の鑑賞報告を~映画

 

 

画像お借りしました

 

 

〇昨年7作目

「護られなかった者たちへ」

2021年 日本映画

監督: 瀬々敬久 主演:佐藤健、阿部寛、清原果耶

 

東日本大震災から9年後。

宮城県内の都市部で、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生する。

宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎は2つの事件からある共通項を見つけ出し、利根泰久が容疑者として捜査線上に浮かび上がるが…。

 

 

 ベストセラー作家・中山七里の同名ミステリー小説を「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の主演・佐藤健と瀬々敬久監督のコンビ、そして阿部寛の共演で映画化したヒューマンサスペンス。

 

 

 

大地震に大津波、そして原発事故。

 

未だにあの日の映像が脳裏から離れず、原発を巡る当時の緊迫した日々の記憶が生々しい東日本大震災。

 

 

 

阪神淡路大震災の際、こんな時でも日本人は素晴らしい!と絶賛された避難所生活のその裏で、実は様々な問題が起き上がっていたことが後に判明し。

 

その教訓を踏まえたはずの東日本大震災、熊本地震、そして今回もまた、生死を掛けた大混乱の中での対応の難しさに直面し続けていて。

 

 

 

そんな震災を乗り越え、極限状態の中で懸命に生きようとしていたとある疑似家族らが直面する、第二・第三の苦難を描いた今作。

 

 

 

家族を失い、住む家も何もかもをも失った深い喪失の中、初めは「生き残った」という連帯感で包まれていた避難所に、やがて怒りや不満が漂い始め。

 

そんな避難所生活から抜け出し、「けいさん」や「かんちゃん」達と一緒に安息の場所を見いだした利根だったが、その数年後…。

 

 

 

 

このたびの能登半島地震もそうですが。

 

被災地域の初動がどれだけ迅速に取れるかどうかは、統括する役場機能がどれだけ維持・稼働できているかに掛かっていて。

 

見る影もなくなってしまった被災地状況。

 

そして、困窮する被災者らを支える生活保護などの福祉制度を担う地域の役場職員もまた、その当時、そして永遠とも思えるその後対応に追われる中で疲弊しており。

 

 

 

そんな中で起きてしまった、あまりに切なく、哀しい事件。

 

一瞬にして失ってしまった生活の全てからの立ち直りを支えてくれるはずの福祉制度や生活保護の網すらもこぼれ落ち、本来なら護られるべき、愛するあなたの家族の命が失われていたとしたら。


この重たいテーマに向き合い、大きな問題提起を投げかけているこちらの作品ですが。

 

まさかその鑑賞報告が、今また甚大な被害に見舞われた被災地を案じながらのタイミングになるとは…。

 

 

 

震災のという自然災害の前に、誰が悪い、何が悪いという勧善懲悪では語れない問題でもありますが。

 

今作で最優秀助演女優賞を受賞された清原果耶さんはじめ、そんな重たいテーマに真正面から向き合った今作と、それを見事に演じられたキャストの皆さま方の熱量には、もうただただ賛辞しかなく。

 

 

 

 

能登半島地震の被災地では、今なお捜索活動が続けられ、厳しい状況下での避難生活を強いられている方々が多くいらっしゃいます。

 

どうかその皆さまが一日も早く安息の日々を手にされますよう。

 

そして、残念ながら起こるであろう次なる災害時には、少しでも知見を重ねたより良い対応が図られますよう、願ってやみませんクローバー

 

 

 

 

 

Ameba映画部

 

昨年鑑賞ネタは

まだまだ続く

 

本当にもう

すみません…ガーン

 

 

Ameba映画部