そういえば。
レクイエム合唱本番翌日、いつものアンサンブル練習をしたのですが。
いつまでも癒えない腰の痛みとお付き合いしていたダンナ。
ちょっと失礼して練習を早めに切り上げさせて頂き、再び漢方医の元へ鍼灸治療に向かうことになりまして
マンション2階に、弁護士事務所や整骨院さんと一緒にテナント入りされているこちらの診療所。
地下の駐車場に車を停めて2階の診療所に上がったところ、診療所の隣にある弁護士事務所の前に、警察官さんお2人がいらっしゃり
んん??
警察官さん??
え?
また??
7月末に夜のお散歩中のお母さんを通報・保護した事件で、警察官さんの姿の記憶がやけに新しい私。
普段は静かなフロアに漂う物々しい緊張感に何となくデジャヴを感じながら、ダンナと一緒にそっと診療所に入りまして。
最初はいつも通り受付を済ませて座っていたんですけど。
次第に、刷りガラスの扉の外の廊下では、警察官さんの動きが活発になっていき。
でも、受付のお姉さんは、外の様子を知ってか知らずか、いつもと変わらぬ様子で何やら事務仕事をされていまして。
あの~、お隣に警察官さんが来られていることご存知です?
と思いきって話しかけてみたところ。
え?
警察官さんですか?
お隣の弁護士事務所に?
そうなんです。
私たちが来たときはお2人だったんですけど、どうやら明らかに人数が増えているようで・・。
え?
そうなんですか?
全く気が付きませんでした!
そこへ、診察室からダンナを呼ぶ漢方医の声が聞こえ。
とりあえず診察に向かうダンナを見送りながらも、私たちは廊下の様子が気になって仕方がない
しばらくすると、廊下に黒いシートを敷き、懐中電灯か投光器のようなものであちこちをガヤガヤと照らし始め。
これはもう明らかに、テレビの刑事ドラマで見たことのある 鑑識さん がおいでになっている様子。
ねえねえ!
お隣に警察が来ているみたいなんだけど!!
いつもは物静かな受付のお姉さんが、これまた物静かな薬剤師さんに、興奮した様子で声を掛けられ。
え?
警察!?
ここでようやく事態を知った薬剤師さん。
受付奥の部屋に入って外の様子を確かめたらしく、
あそこの階段にも警察官がいるみたい!
とこれまた興奮した様子で戻ってこられまして。
その後、受付のお姉さんの隣に椅子を持ってきて薬剤師さんもそこに陣取り、3人で廊下の様子を興味津々で見守りまして。
いつもなら ブログネタになるかも? と写真を撮っちゃう私ですけど。
ガラス扉越しとは言え、何となく不謹慎なような気がしてさすがにそれも出来なくて
すごいことになってきたねぇ。
本当に。
でも、なんだってこんな場所で事件なんか・・。
とりあえず、こちらの診療所に影響なくて良かったですよねぇ。
本当ですよねぇ。
あれって明らかに靴跡採取してるよねぇ。
そうよねぇ。
あの、もしかして、お帰りの際に足型を取られたりして・・。
え~、そうなりますかねぇ。
でもその時は、診療所の皆さんにも何かあるかもしれませんよ。
そうですよねぇ・・。
診察室におられた漢方医さんはこの騒ぎを1人ご存知なく。
そしてまた、治療のためにお邪魔しているダンナも 外に警察官が・・ なんて話をする流れにはならなかったらしく(私なら言っちゃうけど)
治療が終わって出てきたダンナと入れ替わりに、薬剤師さんがダンナの薬を調合するためにその場を離れ。
煌々と照らされたライトの明かりと行き交う制服姿のシルエットに、明らかに外の様子に深刻度が増していることを察したダンナ。
あのねぇ、鑑識さんが来ているみたいでねぇ。
そうみたいねぇ。
帰りに靴跡採取されるかもね~なんて話してたところ。
あぁ・・。
まぁ、それはそれで仕方ないかもねぇ。
ねぇ。
しばらくして薬剤師さんが再び姿を現して調合し終えた薬を渡してくださり、いつもなら、支払いをして次回予約をしているうちに薬剤師さんはまた調剤室へ帰っていかれるのですが。
この日ばかりはそうはいかず、受付のお姉さんと一緒に さあ、これからどうなるか? と緊張の面持ちで私たちを見送って下さり。
え~と、それではとりあえず外に出てみますね。
はいっ!!
廊下に出てみると、室内から察していた通り、お隣の弁護士事務所から診療所の前を横切るように黒いシートが敷き詰められており。
あ、あの・・・
あ、どうぞお通りください~。
はい。
ありがとうございます・・。
そう言いながら診療所の中のお2人に目配せしたところ、ほっとしたような、どこか残念そうな、複雑な表情で私たちに会釈してくださいまして。
靴跡採取されてみたかったような、無くてほっとしたような・・
その後マンションの外に出てみたら、目の前の道路には警察車両がたくさん停められておりまして。
後日、テレビにも新聞にも、この一件を扱う記事は見かけませんでしたが。
一体何があったんだろう?
何だか警察づいていて、嫌ぁねぇ~