■『ヨガ』&『筋トレ』＆『コンディショニングトレーニング』&『マインドフルネス』インストラクター
■FTMトランスジェンダー(性別違和、LGBTの「T」)
■新宿・渋谷、出張も
■姿勢改善、腰痛・肩こり改善、女性&男性らしい体づくり、メンタルケア、食事アドバイス
古町奏ブログ
LGBT研修@高島屋さん 行ってきました！
経営層の方々が、120～130名くらい、会場にいらっしゃったように思います。
今回も前回に引き続き、高島屋さんで買い物した嬉しかったこと、の話しを冒頭でしました。
改めて、、、自分が『ほしい』、と思ったもので、『自分のサイズがある』。
こんなことが、
いまだにとても嬉しいんだなと、実感しました。
妥協しない、諦めないでいい。
僕は、女性の中で比べても、細かったです。身長は163センチ、体重は46キロ。筋肉質だったから、余計に体積は小さかった。
いまでこそ、ホルモン注射後に、筋トレで体が大きくなり、メンズでも、なんと、Mサイズでもちょうどよくなりました。
もともとはメンズのSでは、だぼだぼ。XSか、XXSがある（Gapとか）お店に行ってました。
まだ細いですが、体に厚みが出来てきて、肩幅も広くなりました。
筋トレバンザイ！
そのあとで、生い立ちの話をしました。
・あくまでも僕の感じてきたことなので、個人差があること。
・自分でも自分がよくわからなかった、自分が変だと思っていた。
・みんな何かしら諦めて生きている、自分の思い通りになるわけではない、だから僕も諦めて(女性として)生きるしかないと思っていた。
・トランスジェンダーという概念を知って、そういうことだったのか、だから苦しかったのか、と希望が見えたと同時に、困惑した。
それで、どうしたらいいのだろうか。誰に相談すればいいのか。
・トランスジェンダーとして生まれたことを受け入れるまで時間がかかった。
受け入れるまでにたくさんの方に支えてもらい、人として深くつながりを感じることができた。
誰もが人生の悩みがある、みんな辛い思いを抱えていると気づけたことが僕の財産になっているということ。
・自分の存在が安定しているから、仕事に集中できるようになった
といった話をしました。
『トランスジェンダーとしての直接的な悩み(服や靴などのサイズがない、トイレ、差別、ホルモン注射の経済的・身体的負担 など)』と、
それを『自分で受け入れられない(なんでこんな風に生まれてしまったのか)』、
その大きく2つの悩みがある僕は思っています。
『直接的な悩み』については、
手術・ホルモン注射・戸籍変更・名前変更、どこまでが現実的にしていけるか、自分がしていきたいか、どこまでなら耐えられるのか、見極める。カミングアウトをするかしないか、仕事をどう続けていくか、転職するか。
周りの協力も不可欠となりますが、周りの理解を得られそうか、難しそうなら、そこを離れることが可能かどうか探る。
など、自分が一番苦しくない選択をしていく。
今は、理解も進み、社会が変わりつつあるお陰で、選択肢も広がりつつあります。
僕が、スーツを着て働くのが無理だなって思った最大の理由は、メンズのビジネスシューズで23㎝が見つけられなかったから。
靴屋をあちこちまわり、なんとか24㎝を見つけ、インソールや、滑らないようにかかとを補強したり、いくらやっても足が痛くなる。
ただでさえ精神的に苦しい就活で、靴が一番問題でした。今は、実際そういった靴を扱う百貨店さんもあるから、クリアです。
僕はホルモン注射をしてから、ストレスが激減しました。
ただ、ホルモン注射の副作用がどの程度なのかが初めは心配でした。「ちょっと試してみる」ってことはできないですし。
ただ、万が一体調にあわなかったとしても、3～4ヶ月では、そこまで大きくは変化しないので、その間に、続けられそうか&自分に本当に必要か見極めてもいいと思います。
そして、『自分を受け入れる』。これもとても重要。
いくら治療を進めていっても自分がトランスジェンダーだという事実は一生変わりません。
仮にIPS細胞の発達して、ペニスが本物のように作れたとしても、女性としての過去の写真・記憶・思い出などが変わることはありません。
僕はいまでこそ、トランスジェンダーとして生まれてよかったと思えるまでになりました。そこまでいくのには、今までブログに書いてきたので割愛しますが、たくさんの方の支えとヨガや筋トレ、マインドフルネスに出会えたことが大きかったなぁ。
今回、会の終わりに、
高島屋の社長さんから、とても感動しましたとおっしゃっていただきました！
なんと社長さんと名刺交換もさせていただき、感動です！！
経営層の皆様、影響力がある方々、これでまたきっと社会が変わっていくぞーーー
、
