『なりたい自分になる!!』
■『ヨガ』&『筋トレ』&『コンディショニングトレーニング』インストラクター
■FTMトランスジェンダー(性別違和、LGBTの「T」)
■新宿・渋谷・代官山、出張も
■姿勢改善、腰痛・肩こり改善、ボディメイク、メンタルケア、食事アドバイス など
souyoga代表 古町奏です。
本日も!LGBT研修にて、登壇して参りました(^^)
今までの様子はこちら
↓
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今日はなんと会場に約80名 + 映像で見ている方が100名=180名 という、大人数!
■今日は、最後にいただいた質問が印象的だったので、紹介します。
Q 「自分がトランスジェンダーだということをどのように受け入れていったか、その経緯が知りたい」
A
「一つはヨガ。ヨガにより、呼吸や姿勢を整え、気持ちを落ち着かせる術を得られたことが助けになったこと。
ヨガ自体もそうだが指導者トレーニングの仲間たちにも感謝している。みんなにカミングアウトする上で、強い怒りや悲しみや絶望感を、大いに吐き出せてもらえたことも、僕を救ってくれた。
もう一つは、カミングアウトをしていくにつれて、受け入れてくれる方々との繋がり。
カミングアウトをすると、その相手から、その人が抱えてきたことを逆に話してくれることがある。
深い人間関係・貴重なつながりを持てるようになったこと。
自分の悩みは誰にも分かってもらえないと悩んだこともあったが、反対に自分は人の悩みを何も分かっていないと気が付いた。みんなそれぞれに、悩みを抱えながら生きているんだと実感できたことが、僕にとって本当に財産。
またLGBTの仲間との絆が得られたことも大きい。当事者とたくさん出会って、やはりそれぞれに傷を抱えて生きてきてきた。そんな仲間にたくさん支えもらったし、僕も支えた。家族のような絆を得られたこと。
どれも、トランスジェンダーとして生まれなければ、得られなかったこと。
だから、今では自分がトランスジェンダーとして生まれて、よかったんだなと感じている。」
ということを話しました。
■今回、会が終わった後で、涙を流しながら、感謝を伝えに来てくださる方がいて、
とてもとても嬉しかったです。
改めて、個々の違いを尊重する大切さを感じました、とおっしゃっていました。
■終了後に、個別で質問を受けたことも、紹介します。
Q 自分の身体の性別と自分の性別が違うという感覚について。そこが、もう少し具体的に聴きたいとのこと。
女性でも、髪を短くしたり、青や緑が好き、という人もいる。そういう感覚と、どのように違うのか。
A 僕も言葉でうまく説明ができないが、、、
イメージとして。
自分では青いシャツを着ていると思っているのに、みんなから、それは赤いシャツだと言われる。あまりにも赤だと言われる。いや、青だと言ってみると、みんなが変な顔をする。馬鹿にされることもある。このままだと変な人だと思われる。恐怖を感じる。自分も赤だと思おうとする。赤としてふるまってみる。
でもやはり、青に見える。でもそれは誰にも言えない。隠さなければいけない。
よく観察すると、どうやら表面は赤だが、内側(自分が意識している自分、自分から見えるシャツの色)は青いシャツなんだと気が付く。他の人は、どうやら裏も表も色は同じらしい。
しょうがないから、内側も赤に塗ろうとしてみる。みんなと同じように生きてみたい。変だと思われないように、赤で塗ってみる。剥がれそうになったらまた上塗りする。
しばらくして、裏表の色が違う人がどうも他にいるらしい、ということを知る。
そういう人のことをトランスジェンダーだよ、とある時に誰かから教わる。
なーんだ、自分が変じゃなかったんだ。と安心する。
やっぱりもとの色が、自然だ。上塗りした塗装を剥がす。それが自分だと感じる。
いくつか言葉を出していく中で、↑のような感じでしょうか、と話したところ、ご理解いただけ感じでした。
■エピソード1
ある時、僕がパーソナルレッスンをしていて、
「先生、きいてよ。私の息子がシャツを裏表逆さに着て、何度言ってもなおらないです、びっくりでしょ?」
と僕に話してくれたのだが、「え、僕はいまだに彼女に、家でシャツ裏表逆だよって、突っ込まれるんですが、笑。シャツ裏表でも、生きていけるから、いいんじゃないですか?本人が誰かに笑われたりすることがあれば、自分で直していくと思いますよ」と切り返した。
保育士をしていた僕の彼女にその話をすると、女性(女の子)はコミュニティのつながりを重視するから、誰にどうみられるのかに敏感なんだよ。お母さんは気になっちゃうんだろうけど、男の子は気にしない子多いよね。と。なるほど。
■エピソード2
以前職場で、奏さん寝ぐせついてますよと何度か突っ込まれた、笑。
そういえば鏡見てこなかったことに気づく。さすがに、職場ではまずいし、今は人前に立つ仕事なので、ちゃんと髪もセットして出かけるようになった。たしかに街ですれ違う、男性、特に若い男の子で、盛大に寝癖がついたまま電車に乗っていたりするのを見る。
これも一つの例として、思い出したので書いてみました。
ただそんなエピソードを伝えてみても、美意識の高い男性もいます。
結局は、趣味・思考・行動に、性差(どちらかというと、女性に多い、あるいは、男性に多い)がある、といえるものも、ある。
それは、筋肉のつきやすさや発達の早さ(女の子の方が発達が早い)の違いなど、もきっと影響している。
最終的に、個人差が大きいでしょう。という話になりそうです。
結局、まぁ、やはり僕は自分で自分のことを、なんでかは分からないけど、男性だと思っているし、ホルモン注射をして周りのみんなが僕を男性だと思ってくれている今、ストレスが見事に減った。ものすごく快適だ。違和感なし。本当に幸せだと感じている。それがまぎれもない事実だ。
■エピソード3
あと関連して、もう一つ。
思い出したので。
これはレズビアンの友人から聞いた話。
私は過去に、女性が好きってことは、自分は男性でなければいけないんだと思って、男性らしく振舞っていたことがあった。男性であろうとしていた時期があった。でも自分は、今、私は女性だということに何も疑問はない。
ということだ。
LGBとTの抱える悩みは根本的に違うが、
当事者の中で、非常に混乱しやすい時期が、成長過程の中である人もいる。
また共通する悩みもある。
自分はトランスジェンダーなのか、同性愛者なのか。
そのあたりが、はっきり、きっぱり、早い時期に自覚できる人もいるし、悩む人もいる。
僕はホルモン注射を打つまでにとても長い時間かかった。
トランスジェンダーだろうなという感覚は確かにあっても、自分の中に、女性的な部分だってある。
誰しも、白か黒にきっぱり分かれる性別の人などいないんじゃないかな。とも思う。
自分がそう思っていて、そう生きたいと思っていても、まだまだ社会の中で生きるハードルは高い。
それも踏まえて、どう生きていくか。
自分が一番ストレスの少ない生き方は何か。
死ぬときに、後悔のないように。
1度きりの人生。
自分が安全な範囲で、自分らしく生きられる人が増えてくれることを願っています。
まとまりない文章、すみませーん。
明日もOUT JAPAN さんの依頼で、別企業さんに出かけてきます!