差別、偏見、グレーテストショーマン、This is me! | 【トランスジェンダー古町奏Blog】*ヨガ*筋トレ*マインドフルネス*メンタル LGBT
グレーテストショーマン、観ました(ネタバレあり)!!
 

なりたい自分になる!!『ヨガ&筋トレ』インストラクター。

FTMトランスジェンダーで、性別に縛られず自分の性別を生きる、古町奏です!

場所は、新宿・渋谷・代官山・恵比寿など。姿勢改善、腰痛・肩こり改善、ボディメイク(特にトランスジェンダーの方多いです)、メンタルケア、など要望に合わせレッスンしています。

 
 
This is me!

https://youtu.be/n_7lTIrSXKc

 
これが私よー!!文句あんのー??
 
 
実話がもとになっているそうですね。
髭の生えた女性が出てきますが、実在の方がモデルだそうです。
一瞬、ん、トランスジェンダーなのか?いや、インターセックスの方なのか?と思いましたが、
多毛症の女性だったそうです。

 
マイノリティとして、世間から差別的な扱いを受けてきた方々を、もともとは金儲け目的だったとしても、それをユニークな才能として集めて、ショーを成功させる。そこに絆が生まれ、家族のような仲間と居場所ができる。ハッピーエンド。
 
見世物にして、金を稼ぐ、と書くと、ひどいことにも読めますが、、、
自分だけが持つユニークな才能で、お金を稼ぐ。
馬鹿にされる、怖がられる、笑いものにされる、ではなく、拍手を浴びる存在となる。いいですよね。
(お笑い芸人のように、人を笑わせる才能がある方にとっては、「笑いもの」が悪い意味ではないですが。笑いものに「なる」、のか、笑いものに「される」、のかでも大きな違いがありそうですね。)
 
おねぇタレントが活躍していることと若干リンクもするような。
おねぇタレント(ゲイ・女装家・MTFトランスジェンダー)が活躍するようになり、いろんな存在が当たり前にいること、意外と多いんだなってことなど、知ってもらえると思います。
(まあ、レズビアンやFTMトランスジェンダーは、未だにほとんど出てきませんが、、、。それは置いておいて。)
はるな愛さんにおっさんと言ってつっこむ=笑いものにする、っていうのは、僕は違うだろ(怒り)と思っていました。
それは、トランスジェンダーが見世物笑いものにされていると感じたからです。
でも、最近はそういう番組もだいぶ減った?なくなってきた?ように思います。ひとりのタレントとして、人気がある。
※あまりTVを見ないので、あくまで主観です。
 
 
人と違った個性を、隠さずにいられる、それで、人に感動を与える。とても強いなと思います。
 
 
僕は、と言えば。
こんな風に、顔も出して、名前も出して、仕事をしていますが、
未だに、無意識レベルで、隠しておきたいって思っているんだなぁー、ということを最近実感しました。
新しい職場、はじめて会う人、、、
自分は自分としていることに違いはなく、別に無理していることもなく、わざわざ男性っぽく振舞うこともありませんが、
ただ普通に男性としていたいと思っているんだなと。
なんというか、うまく言えないのですが。
 
自分は自分の意識で生きていて、
みなさんそうでしょうが、
自分の性別など、さして意識もしないくらいのところで生きています。
(ホルモン注射を打つ前は、日々性別を意識せざるを得なかったので、今は解放されました。)
僕は、トランスジェンダーである事実は変えようがありませんが、でも男性なんですよね。意識としては。子どもの頃からずっと。
 
そいういう時に、
唐突に、人から、あなたはトランスジェンダーですよね!?
っていう現実を突きつけられると、
やっぱり嫌なんだと。
 
お陰様で仕事が忙しくなり、気づくと自分のトレーニングをする時間がとれない!ということで、先日大型のスポーツジムに入会してきました。
 
その事を職場の人に話すと、まっさきに、
『どっちで登録したんですか??』
と聞かれました。
 
どっちって??
・・・女性で登録するわけないじゃん!!
心の声。  ※心の問題だけでなく、見た目も。
 
今の職場の一つは、24時間営業の小規模なスポーツジムで、プールもないし、更衣室もすべて個室。
男性・女性でシャワー室やトイレは分かれていますが、すべて個室です。
 
が、大型ジムになると、更衣室も広く、個室はありません。
シャワー室も仕切りがついていますが、程度。
某大手スポーツジムは、トランスジェンダーだと分かると、更衣室の利用が不可になるそうです。
着替えはトイレの個室で済ませるということになります。
 
そういう内情を知っている方だから、「どっちで登録したの?」という話になるのは、分からないことはないのですが。
 
 
ヨガスタジオを利用するときもそうですが、僕は基本、着替えません。
部屋着のようにだらしなく見えないもの、移動もそのままできて、トレーナーとしての仕事着として快適なウエアを選んでいます。
汗はかきますが、家でシャワーをあびます。更衣室では、荷物を置き、上着を脱ぎ、靴を変えるだけ。
当たり前ですが、人には迷惑をかけたくもありませんし、自分も不快な思いをしたくありません
 
 
どっちで?と聞かれ、
あなたはトランスジェンダーですよね?
一般の人とは違うんですよ?
と言われた気がしてしまいました。
自分で分かっていても、人から言われると、なんとも複雑だな―。なんだろ。
 
 
それを言ったのは、過去に僕がトランスジェンダーと知って、困ったら何でも言ってくださいね、と言ってくださった方。
その方は、僕を、やはり男性だとも扱えない。
だから、重いものを持ってもらう時とかに、頼んではいけないと思っています。と。
とても優しい方です。気遣いができる方。
でもその言葉が、あなたはトランスジェンダーですよね?
縛りつけられる感じになる。
なんなんだろーこれ。
 
いや、確かにそうなんです。僕はトランスジェンダーです。なんだけど。
 
 
単純に、あ、おまえ男なんだな、と扱ってくれる方が、僕にとってはほんとうに幸福。
これはわがままなのか。
 
 
This is me 
励まされます。
 
グレーテストショーマン
分かりやすい、ハッピーエンドで、元気もらえます。
全てを失っても、残っているもの。何が大切か、教えてくれる映画でした。