男らしさ、女らしさ、自分らしさ、 | 【トランスジェンダー古町奏Blog】*ヨガ*筋トレ*マインドフルネス*メンタル LGBT
何度か、これに関するネタは書いていますが、、、
男らしさ、女らしさ、自分らしさ、について。
 
 
僕は、FTMトランスジェンダーです。
だけど、僕の場合は、「僕は女性ではありません!男性です!」という感覚はありません。
 
それは、一般的に言われるであろう「男らしさ」の中に自分がいないから、だと思います。
どちらかと言えば、穏やかで静かな方ですし、きれいずき、気が小さい、甘ったれ、です。
表現方法も、柔らかい、攻撃的ではない、はっきり言わない、、そんな感じです。
いや、そんな男性はごまんといるのは知っていますし、
上記に挙げた特徴に、本来は性別は関係ないと僕は思っています。
僕は僕でいいのです。
 
でも、僕がホルモン注射をする前、僕はトランスジェンダーだと話したときに、
特に男性にカミングアウトをしたときに、え、君が?よく分からない、というような反応を受けたことがあります。
僕は君を男とは認めない、的な。
僕の性別は、あなたに認めてもらうことではない。のですが。
 
女性にカミングアウトしたときに、そういった反応をいただくことは、ほとんど(まったく?)なかったと思います。
 
トランスジェンダーに限らず、
男性として産まれて、男性として生きている方のなかで、
おまえ、男らしくない!と言われて、男はこうだ!男らしくしろ!と、同じ男性側から言われて生きてきた方って、たくさんいると思います。
俺って、このままじゃいけないのか、、、。と無意識に感じてしまう。
 
女性ももちろん、女らしくしろ!と言われて育った方はたくさんいるとは思いますが、
女性の方が、男性的(ボーイッシュ、マニッシュ)であることへの否定感は少ないはずなので、
同じ女性側から、女性らしくしろ圧力は少ないと思います。
より女性的であることを追求しようとする、競争的なことは、あるのかもしれませんが、、、。
 
ホルモン注射をして、男性としてしか見えなくなって、
それでも、僕をみて、女っぽい、と感じる方もいると思います。
でも僕にとってそれはどうでもいいことです。
僕は僕の表現したいように、表現をします。
 
誰かに、やっぱそう君は男性なんだね、とか、言われると、
ちょっと嬉しいし、
女性的だね、と言われれば、
ちょっと悲しい、のも事実ですが、
だからと言って、もっと男性的な表現をしよう!なんてする必要ないし、しません。
 
僕は、中学・高校は女子校だし、27歳までなんとか女性の中で、女性として生きてこようとしてきました。
その分、女性的な表現方法も知らず知らず身に着けてきたはずです。
実際に、僕は女性の体で生きているわけだし、女性的な身体の悩みは分かります。
生理の辛さもわかります。
男性器があるわずらわしさや、めんどくささ、それにまつわることは、分かりません。
だって無いから。
 
どちらかに分けるなら、男性として生きる方が、
断然快適に生きていられるのは事実。だから、僕はホルモン注射をしているのですが、
男性として生きたいという感覚よりは、
自分らしく、生きたいんです。
 
僕は、トランスジェンダーです。
僕は僕です。

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