ゴジコンとサークル・オブ・ライフ 1 | サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ

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 ゴジラ×コングを観てまいりました。

 このモンスター・ユニバース・シリーズ、もともとは割とシビアな大人の怪獣映画として作られていたかと思ったら、 どんどん開き直ったかのように路線がなんとうか、ポピュリズム化をしていって、ついには政治撃やエスピオナージュの要素を担当していた大物キャストたちがまったくなんの盛り上がりもなく事故で脂肪をしてしまい、そちら方向の難しい話はハイ無しよで、ひたすら異世界で怪獣たちが大暴れをするというシリーズとなってゆきました。

 異世界と書きましたが、現実の世界とは別の世界として、私の好きなバロウズのペルシダー・シリーズのような別世界が描かれます。地球空洞説です。

 作中でのタイタンと呼ばれる巨大生物たちはそちらの世界の生き物だということなのですね。

 どうやら地底と地表では重力のバランスが違うらしくて、地底世界では生き物が巨大化するようです。

 そのために、時々地上に生物が出てきてしまって怪獣だとして人類が大変な騒ぎとなるのですが、シリーズを通してのてんやわんやの中で、人類はタイタンたちを「そういうものだ」として日常の災難の引き出しに入れたようです。

 この、ジュラシック・パーク・シリーズで描く描くと言ってて描かれきれていない、人類が作った社会をより上位の生物が闊歩する世界がここでは描かれるのです。

 地球人たち、コロナ明けだと浮かれて何もなかったように生きている人たちのように、怪獣がいると言っているのに普通に観光旅行してその先で大量に死亡したりしているようなのですが、そういう物だと思って日常を送っているようです。

 というのも、一つにはまさにCOVID19と同じで、ある程度以上は手が打てないからでしょう。

 どうやったって根絶する方法がまだ見つかっていない。

 もう一つは、一応の対策が存在しているからです。

 ワクチンや薬、マスクのように、タイタンに対する警報とそれを鎮圧する装置が存在しています。

 警報を出すのは主人公たちが所属するモナークという組織で、鎮圧するのはゴジラです。

 ゴジラはタイタンたちの生態系の頂点に存在する生物で、テリトリーに入った次位のタイタンを自動的にやっつけるという本能を持っています。

 これが本当に自然の本能という感じで、地上にタイタンが現れて暴れ出すとゴジラが「そこはわしの縄張りじゃーい!」という感じで吠えかかっては襲いかかります。

 結果、ゴジラ以外のタイタンはイキって大暴れをするということがなくなるので結果的に秩序が保たれるという不思議なバランスとなっています。

 本当に、今回のゴジラは散歩中の大型犬みたいな感じでその本能を発揮しているのですね。

 人類もそこに適応しています。

 なのでゴジラがある世界遺産を気に入ってそこで猫のように昼寝を始めても、まぁしょうがないなという感じでまた気まぐれでどこかに散歩に行くまでは放おって様子を観ています。

 つまりこれ、新しい自然界の秩序、生態系の話なんですよ。

 

                                         つづく