私はいつも世を憂いたり、社会の課題に関して危機感を持って取り組んでいますが、個人としては非常に幸せに毎日を過ごしています。
これは一言で言うならば、そういう人格であるからです。
小さいことには拘泥せず、大きな道を歩んで足るを知り、自分が何を求めていてどうすれば幸せになれるかを常に考えてそれに沿って日々を生きているからです。
そういう人格になったのは、もちろんカンフーの結果です。
カンフー、すなわち中国武術は少林寺で行われていた禅の行。よって、正しく行えば必然的に生き方に変化が訪れます。
自分が変わってゆくからです。
禅とは、仏教とはそもそもなんでしょう。
それは自由になる道です。
中国武術を行うとは、自分自身を自由にするということです。
それはどういうことでしょうか。
自分自身からも自由にするということでしょう。
そのためにはまず、外側にある抑圧からの開放を目指します。
自分が何に束縛されているのかを知るところから始めることになる。
そのような物を向きあい、自分と向き合いながら、自由に生きられる道を歩んでゆきます。
それは大変に幸せなことだと思います。