ワニの脳みそと言うのは、原始的なことで知られています。
これはまた爬虫類の脳、あるいはまんまワニの脳と呼ばれて、その機能野が人間の脳の原始的な領域に対応した部分にもあると言われています。R領域なんて言われたりもしましたか。
実際に、ワニの脳みその標本をみたことがありますが、これが驚くほど小さい。
アーモンドほどはありません。
その半分、ピーナッツくらい。
本当にワニたちというのは、あの巨大な口とそれに続く消化器官に、生命維持のための最低限の機能が付いただけの存在なのだと言うことが良くわかります。
さてそのワニなのですが、最近、実は寿命という物がないのではないかと言う説を知りました。
これ、ある種の生物はそうなのですが、新陳代謝が正確に行われて劣化しないため、自然死と言う物をしないということがあるらしい。
確かに似た爬虫類の亀も非常に長生きをしますし、原始的な生物であるほどなにかそういうことがありそうな気がします。
しかし、実際にはワニのほとんどは不老不死ではなく途中で死亡します。
彼ら自身の攻撃衝動や愚かしさのために、闘争で敗れて負傷して死んでゆくと言うのですね。
世界中の生物の中でも得がたい長寿を誇っていて、ほとんど半神的な能力があったとしても、頭が悪いとその力を活かすことが出来ない。
これは我々人類にとっても、非常に身につまされることではないでしょうか。