6月23日日曜日の千葉稽古会でのハナシ。
エス隊長語録です。
「重力落下は下に落ちる」
読者諸君。
手に持った物を放すと、真っ直ぐ下に落ちます。
重力落下ってそんなモノですよね。
では仮想重心に落ちるとは、どういうことでしょうか?
斜めには落ちませんから、
倒れながら下に落ちているので、
落下先に移動できているのです。
縮地法は、下に落ちながら、足が身体を運んでいるわけです。
八十一戦(パッサイ)や十三歩(セイサン)は、仮想重心を外に出して、
一歩進みながら下に落ちています。
でも、最速のナイファンチ初段を除いて、
※何故最速なのか考えるのは新垣師範からの課題ですよ。
平安(ピンアン)シリーズは、脚を半々に開いて、
真下に落ちることで、時間と距離を二分の一にしています。
ということは、八十一戦(パッサイ)や十三歩(セイサン)よりも、
平安(ピンアン)シリーズの方が速い。
こんな理屈になります。
では、八十一戦(パッサイ)や十三歩(セイサン)を
平安(ピンアン)シリーズと同じ速さにしてみましょう。
ブライアン四段は、八十一戦(パッサイ)や十三歩(セイサン)も、
平安(ピンアン)シリーズと同じ身体操作で行っています。
とエス隊長が言っています。
まあ、もちろんですが、沖縄空手の形の身体操作は、
いつも言うように、そもそもが同じなんですけどね。
八十一戦(パッサイ)と十三歩(セイサン)を
平安(ピンアン)シリーズの前後版として、前後に落ちてみました。
半歩しか、前に出ていないので、
そのまま続ければ、開始位置と終了位置がズレるのでは?
そんな心配は、全く杞憂(きゆう:無用な心配のこと)でした。
そのまま続けて、開始位置と終了位置は同じになりました。
このように、全ての形は、平安(ピンアン)シリーズと
同じ速さで演武できることになりました。
速さ至上主義者のエス隊長の実験は、
見事に成功し証明できたわけです。
でも、形の挙動は、新垣師範が決めることですから、
それで良い、ということにはなりませんけどね。
全ての喉輪の形、
十三歩、五十四歩、八十一戦。
それから、押忍の形「路牌」の喉輪部分は、
平安(ピンアン)シリーズと同じ速さで演武できることになりました。
チャンナンとクーシャンクーは、基本的に
平安(ピンアン)シリーズの原型ですからね。
演武線や演武点が違ってきちゃいますけど、
まあ、気にしなくて良いか?
判断するのは、我々ではなく新垣師範ですしね。
お読みいただき、どうもありがとうございました。