肘と肘をクロスする | 南風のブログ

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脳梗塞患者で闘病生活中です。
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沖縄空手道無想会世話人に復帰しました。
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平安(ピンアン)シリーズの話です。

平安(ピンアン)シリーズに限った話ではありませんが、

平安(ピンアン)シリーズには、基本的な身体操作が詰まってますので、

一応、平安(ピンアン)シリーズから話を始めます。

 

現代空手の(例えば)上段受け。

流派によりますが、上げる肘と下げる肘が正中線でクロスします。

現代空手の(例えば)手刀受け。

流派によりますが、耳から出る手刀の肘と引き手をとる肘が正中線でクロスします。

 

これは、正しく伝わっているのだと思います。

そんな風にしない流派の方はゴメンナサイ。

 

この肘と肘をクロスする身体操作は、

身体を細く使うためのコツです。

 

平安初段では、膝蹴りして落ちた時に、

腰を割って脚を引いた状態で落ちます。

次が投げですね。

その次、手刀打ち、手刀打ち、貫き手です。

撞木立ちで、細く、細く、細くです。

左右から縮めて、隙間を通り抜けるように、身体を潰して移動します。

 

この時に身体を細く使うためのコツが、

左右の肘のクロスです。

広背筋で正中線に引き付けられた肘は、

両側から潰された状態でクロスします。

打つ側の手刀は、反対の耳の辺りを通って打ち降ろされます。

引く側の手刀は、前方の相手を引っ張って胸前に引かれます。

 

もう一回。

最後は押さえて貫き手。

これが身体を細く使うためのコツです。

 

平安二段は、最初から身体を細く使います。

掴まれた左手首にトルクをかけて外します。

ここから撞木立ちの右正拳突き。

この時に、

広背筋で正中線に引き付けられた肘は、

両側から潰された状態でクロスします。

突く側の正拳は、正中線に激突した反動で飛び出します。

引く側の引手は、前方の相手を引っ張って腰に引かれます。

 

左側の突いた相手を掴んで腰を割ります。

仙骨を挟んだ左の腸骨と右の腸骨がスライドします。

右脚が引かれます。

トルクをかけて筋抜きの要領で、相手を一直線に右に引き倒します。

現代空手の右下段払い風動作です。

トルクをかけて持ち上げます。

ここから撞木立ちの左正拳突き。

この時に、

広背筋で正中線に引き付けられた肘は、

両側から潰された状態でクロスします。

突く側の正拳は、正中線に激突した反動で飛び出します。

引く側の引手は、前方の相手を引っ張って腰に引かれます。

左足前の撞木立ちになりました。

右側の突いた相手を掴んで腰を割ります。

仙骨を挟んだ左の腸骨と右の腸骨がスライドします。

左脚が正面に引かれます。

トルクをかけて筋抜きの要領で、相手を一直線に正面に引き倒します。

現代空手の左下段払い風動作です。

 

トルクをかけて持ち上げます。掴み直します。

カウンターの前腕打ち、前腕打ち、前腕打ち三回。

 

現代空手の(例えば)上段受け。

流派によりますが、上げる肘と下げる肘が正中線でクロスします。

これと同じ要領、同じ身体操作です。

 

左手で持ち上げて左手で掴み直した相手に、

右前腕をカウンターでぶつけますが、

上げる肘と下げる肘が正中線でクロスします。

それが、カウンターの前腕打ちになります。

撞木立ちで、細く、細く、三回行います。

 

このように、肘と肘をクロスさせるのが、

撞木立ちで、細く、細く演武するコツなわけです。

 

 

お読みいただき、どうもありがとうございました。