ハリウッド・スリラー映画 第45位「プライベート・ライアン」 スピルバーグの大ヒット戦争映画! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「プライベート・ライアン」

(原題:Saving Private Ryan

 

Saving Private Ryan [Blu-ray]

 

 

「プライベート・ライアン」 予告編

 

 

1998年7月24日公開。

第二次大戦中の戦士を描く異色作。

スピルバーグの大ヒット作。

興行収入:$482,349,603

 

脚本:ロバート・ロダット

監督:スティーヴン・スピルバーグ

 

キャスト:

ミラー大尉:トム・ハンクス

ジェームズ・ライアン:マット・デイモン

ホーヴァス:トム・サイズモア

レイベン:エドワード・バーンズ

カパーゾ:ヴィン・ディーゼル

メリッシュ:アダム・ゴールドバーグ

ジャクソン:バリー・ペッパー

ウェード:ジョヴァンニ・リビジ

アパム:ジェレミー・デイヴィス

 

Saving Private Ryan

 

あらすじ:

1944年。

第2次世界大戦の真っ只中。

米英連合軍はフランス・ノルマンディのオマハビーチでドイツ軍の未曾有の銃撃を受け、多くの歩兵が命を落としていった。

戦禍を切り抜けたミラー大尉(トム・ハンクス)に、軍の最高首脳から「3人の兄を戦争で失った末っ子のジェームズ・ライアン2等兵(マット・デイモン)を探し出し、故郷の母親の元へ帰国させよ」という命令が下った。

ミラーは古参軍曹のホーヴァス(トム・サイズモア)、2等兵のレイベン(エドワード・バーンズ)、カパーゾ(ヴィン・ディーゼル)、メリッシュ(アダム・ゴールドバーグ)、名狙撃手ジャクソン(バリー・ペッパー)、衛生兵のウェード(ジョヴァンニ・リビジ)、ドイツ語が話せる実践経験ゼロのアパム(ジェレミー・デイヴィス)を選び、落下傘の誤降下で行方の知れないライアンを敵地の前線へと探しに向かう。

彼らは廃墟の町で攻撃を受け、ひとり、ふたりと銃弾に倒れていく。

なぜライアン1人のために8人が命をかけなければならないのか? とレイベンが怒りを爆発させた時、ミラーはライアンを探し出し妻の元へ帰ることが自分の任務だと淡々と語り、離れかけていた皆の心をまとめあげる。

前線へ進むうちミラーたちは空挺部隊に救われるが、その中にライアン2等兵がいたのだ。

兄たちの死亡と帰国命令を知ったライアンは、戦友を残して自分だけ帰国することはできないときっぱりと言い放つ。

ライアンの意思がミラーたちの心を捉え、共に踏みとどまりドイツ軍と一戦を交えることに。

乏しい兵力、装備という悪条件の中、仲間たちは次々と銃弾に倒れ、ミラーも爆撃を受け死んでしまう。

ライアンに「しっかり生きろ」と言い残して…。

時を経て年老いたライアンは、ミラーの墓地の前で彼の言い残した言葉を、再びかみしめるのだった。

 

Saving Private Ryan (1998) - IMDb

 

コメント:

 

第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦において、行方不明となった1名の兵士の救出に向かう部隊を描く戦争映画。

ナイランド兄弟の実話に基づいたロバート・ロダット脚本、スティーヴン・スピルバーグ監督によるフィクションである。

 

アカデミー賞では11部門にノミネートされ、興行面でも全世界で大きな成功を収めた。

特に冒頭約20分間のオマハ・ビーチ上陸は称賛された。

主演はトム・ハンクス。

救出対象のライアン役をマット・デイモンが演じている。

 

原題の「Saving Private Ryan」とは「兵卒ライアンの救出」という意味だ。

 

「プライベート」というのは、日本では「内密の」とか「非公式の」という意味で使っているが、英語の「private」には「管理職でない」とか「一兵卒」という意味もある。

 

第2次世界大戦を題材に、過酷な戦地での男たちの友情と生き様を描いたヒューマンな戦争映画。

戦場の殺戮を徹底したリアルさで再現し、ドキュメンタリー映画の迫力さえ帯び話題となったスピルバーグの戦争もの。

 

スペルバーグは、SFで夢の世界を描いて大ヒットを重ねたが、こんな真面目で泣かせる戦争映画も創れるということを証明して見せたのがこの作品である。

 

目をそむけたくなるようなリアルな戦闘シーンは圧巻。

戦争の矛盾そのままともいえる命令。

一人の2等兵を帰国させるために前線に赴く8人の兵士。

重くのしかかる非道につぶされていく兵士たち。

誰が何のために戦うのかさえ見失ってしまう最前線の苛酷さ。

目を背けてはいけないテーマ。

 

監督スピルバーグ、トム・ハンクス、マット・デイモンときたら、何度でも観たい映画だ。
決して、戦争第一主義のアメリカ贔屓な映画では無い。

 

こんな酷い戦争はしてはいけない、大切な家族に心配かけてはいけない、をスピルバーグらしいリアリズムで表現した結果だと思う。

上映後、似たような作品が発表されていないことからも、その表現の難しさを語っている。

 

アカデミー賞11部門にノミネートされ、監督賞、編集賞、撮影賞、音響賞、音響編集賞の5部門を受賞した。

 

 

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