ハリウッド・スリラー映画 第40位「2001年宇宙の旅」スリル満点のSF大傑作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「2001年宇宙の旅」

(原題:2001: A Space Odyssey)

 

2001;A Space Odyssey(2001年宇宙の旅) | オレのユリイカ - 音楽日誌

 

「2001年宇宙の旅」 予告編

 

1968年4月6日公開。

宇宙戦争やAIなどの先端技術を予言しているSFの名作。

興行収入:$146,000,000。

 

原作:アーサー・C・クラーク

脚本:スタンリー・キューブリック、アーサー・C・クラーク

監督:スタンリー・キューブリック

 

キャスト:

フロイド博士(ウィリアム・シルベスター)

ボウマン指揮官(キア・デュリア)

副官のプール(ゲイリー・ロックウッド)

 

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あらすじ:

有史以前。

類人猿の群れが、荒野に点在するわずかな植物を食料に、他の群れと水を奪い合い、外敵に怯えながら細々と生き延びていた。

そんな彼らの前にある日、謎の黒い石板状の巨大な物体が姿を現す。

それに触れた彼らは、辺りに散らばっていた動物の骨を道具として使うことを覚える。

その骨を使って狩りをするようになった彼らは、肉を食料にし始め、骨を武器として他の群れとの争いにも勝利する。

時は移り……。

地球を飛び立ったアメリカの宇宙船が、宇宙ステーション目指して飛行を続けていた。

ステーションに到着した宇宙船から降り立ったのは、フロイド博士(ウィリアム・シルベスター)。

そこでソ連の科学者と会った博士は、月面のクラヴィウス基地と2週間ほど連絡が取れなくなっているとの話を聞く。

ソ連の宇宙船が緊急着陸を拒否されたことから、基地では伝染病が蔓延しているのではないかとの噂も流れていた。

だが実は、博士は極秘任務のためにクラヴィウス基地へ向かっていたのだ。

伝染病蔓延説は、秘密保持のため、基地側が意図的に流したデマだった。

博士の訪問は、その秘密の公表に関する判断材料を得ることが目的だった。

ステーションで宇宙船を乗り換え、基地に到着した博士は、月面のとある場所を訪れる。

そこでは、あの黒い石板状の巨大な物体が発見されていた。

しかも、それは400万年前、何者かによって意図的に埋められたものだという。

宇宙服を着たまま、石板に触れる博士。

さらに一行がその前で写真を撮ろうとすると、甲高い金属音が全員を襲う……。

それからしばらく経ち、木星探査計画開始から18か月後。

5名のクルーを乗せた有人宇宙船ディスカバリー号が木星へと向かっていた。

船内では、ボウマン指揮官(キア・デュリア)と副官のプール(ゲイリー・ロックウッド)を除く3名が木星到着まで冬眠状態。

代わりに船内の全機能を管理するのは、最新型コンピューター“HAL9000”、通称“ハル”だった。

ボウマンの指揮下、人間以上の正確さで膨大な任務を遂行し、会話も可能なハルは、6人目のクルーとも言える存在だった。

やがて、地球との交信に必要なパーツの不調を検知するハル。

だが、ボウマンが確認したところ、異常は見当たらなかった。

その原因を問い質すと、ハルは“自分の機能は完璧。人間のミス”と回答。

その様子に、ハルの異常を疑ったボウマンとプールは、ハルの中枢機能の停止を決断する。

ところが、それを察知したハルは、船外活動中のプールと冬眠中の3名を殺害。

プールを助けようと船外に出たボウマンも危機に陥ったものの、辛うじて生還するとハルの思考機能を停止させる。

その時、木星到着後に公開予定だった動画が再生され、極秘だった探査の目的が明らかになる。

月面で発掘された例の石板が地球外の知的生命体の存在を示していたこと、そしてそれが木星に向けて強力な電波を発信していたこと……。

やがて、木星に到着するディスカバリー号。

そこでボウマンが目にしたものとは……

 

Artificial intelligence talks (and talks): the story since '2001: A Space  Odyssey'

 

コメント:

 

SF映画といえばこれ、というくらい有名な映画。

 

この映画は、公開当時非常に難解で全く意味不明というのが一般的な感想だった。

だが、実は映画の最初のバージョンではすべてを説明するインタビュー画像やナレーションが入っていたらしい。

しかし、監督である天才スタンレー・キューブリックが、公開直前に全てをカットしてしまったという。


そのため、いったいどういう物語が進んでいるのかわからず、難解な映画になってしまったのだ。

しかし、その難解さがこの作品を名作にしたと言われている。

もしすべてが説明されていたら、ここまで歴史に残るような名画になっていなかったのではと。

 

ヤフオク! - 2001 A SPACE ODYSSEY 1968年 映画 2001年宇宙の...

 

いまこの映画を見ると、その世界の未来像の斬新さに驚く。

例えば、メインテーマの一つである、宇宙船ディスカバリー号の船長ボーマンと、搭載されたコンピューター「ハル」との戦い。
AIが発達し、AIと人間との確執が現実のものとなりつつある現代。

この危機感はまさに差し迫ったものと感じられる。

 

さらに、宇宙飛行士たちが船内でタブレット型端末でニュースを見ながら食事をするシーンがあるが、当時はタブレットはもちろん、パソコンもなかった。

撮影では当時液晶パネルなどないので、テーブルにブラウン管を埋め込んで撮影していたらしい。

 

人類が月面に降り立つシーンは、本作の翌年に実現した。

アポロ11号は2人の人間を世界で最初に月に着陸させた宇宙飛行であった。

ニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士の2名のアメリカ人が、1969年7月20日にアポロ月着陸船「イーグル」号を月に着陸させたのだ。

 

この映画は、Amazon Primeで動画配信中: