アヌーク・エーメの映画 「甘い生活」 イタリア映画に初出演! フェデリコ・フェリーニ監督作品! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「甘い生活」 

(原題:La dolce vita

 

甘い生活 の映画情報 - Yahoo!映画

 

「甘い生活」 予告編

 

1960年2月5日公開。

ローマの豪奢で退廃的な上流階級の生態を描く異色作。

フェデリコ・フェリーニ監督の代表作。

 

脚本:フェデリコ・フェリーニ、エンニオ・フライアーノ、トゥリオ・ピネッリ
ブルネッロ・ロンディ

監督:フェデリコ・フェリーニ

 

キャスト:

  • マルチェロ・マストロヤンニ:マルチェロ
  • アニタ・エクバーグ:シルヴィア
  • アヌーク・エーメ:マダレーナ
  • アラン・キュニー:スタイナー
  • イヴォンヌ・フルノー:エンマ
  • マガリ・ノエル:ファニー
  • レックス・バーカー:ロバート
  • ジャック・セルナス:セルナス
  • ウォルター・サンテッソ:パパラッツォ

 

映画『甘い生活』 イタリア人のローマ、そしてイタリア人そのものを描いた傑作

 

あらすじ:

作家志望の夢を抱いてローマに出た青年マルチェロ・ルビーニ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、今は社交界ゴシップ専門のトップ屋となった。

憧れた都は退廃と無気力以外の何ものでもなかった。

カトリックもキリストの像をヘリコプターで運ぶなど、華やかな示威をした。

豪華なナイトクラブでは、ローマの大富豪の娘マダレーナ(アヌーク・エーメ)にめぐり会った。

場末の夜の女の宿でマルチェロと一夜をすごすことも、彼女にとってはほんの気まぐれだった。

郊外のわびしい家に帰った時、マルチェロは同棲中の愛人エンマが服毒して苦しんでいるのを見た。

しかし悔いる気持も永くは続かなかった。彼はハリウッドのグラマー女優・シルヴィア(アニタ・エクバーグ)を迎えると、野外で狂乱の宵を過ごし、名所トレヴィの泉で戯れた。

ローマ地方の郊外で奇蹟が起きた。

再び聖母出現の日の聖地はテレビ・カメラに包囲され、奇蹟にあやかろうと横たわる病人の上に豪雨が降りそそいだ。

日頃マルチェロのため悩みの絶えぬエンマは熱狂して信じた。

二人は友人スタイナー(アラン・キュニー)の家を訪れ、調和と安らぎに満ちたその生活を羨んだ。

或る夜、豪壮な館のパーティーに出たマルチェロは、虚脱したように歓楽をむさぼる貴族たちの仲間入りをした。

スタイナーは死んだ。子供を連れた無理心中だった。

平和に見えた一家のこの悲劇の深さはマルチェロの残った夢をすべて消した。

その場限りの快楽の他に今の彼は何を望んだろう。

やがて海に近い別荘でこの世のものとも思えぬ乱痴気騒ぎの狂宴がくりひろげられた。

マルチェロは自ら狂乱の中に没入した。

夜明けに、人々は快楽に疲れ果てた体をひきずって海辺に出た。

波打ち際に打ち上げられた怪魚は、腐敗し悪臭を放ち、彼らの姿そのものだった。

彼方から顔みしりの少女ヴァレリアが何か叫んでいる。

その声は波に消されて彼の耳には入らない。

真実の生命の清純さに溢れる少女に背を向けて、マルチェロは砂浜を別荘の方へと戻って行った。

 

Movie Review Nº7『La Dolce Vita』『8 1/2』 │ PARKING MAGAZINE

 

コメント:

 

1950年代後半のローマの豪奢で退廃的な上流階級の生態、その場限りの乱痴気騒ぎやアバンチュール、社会を生きる上で指針やモラルを失った現代人の不毛な生き方を、マルチェロの退廃的な生活を通じて描く。

 

カンヌ国際映画祭パルム・ドールやアカデミー賞衣裳デザイン賞など、世界中の映画賞を総なめにしたイタリア映画界の巨匠、フェデリコ・フェリーニ監督の代表作。

 

しかし、説明的な手法をほとんど行わない難解な表現方法は、公開当時から世界中の批評家の議論の的になり、作品の公開以降50年近く経つ現在でもその評価は大きく分かれている。

 

甘い生活||洋画専門チャンネル ザ・シネマ

 

 

マルチェロ・マストロヤンニとアニタ・エクバーグがトレヴィの泉で戯れるシーンや、ヴィットリオ・ベネト通りの高級ホテルやカフェ、様々な遺跡など、ローマ中の名所が作品中にちりばめられている。

 

フェリーニ監督『甘い生活』リメイクへ|シネマトゥデイ

 

マルチェロ・マストロヤンニは、イタリアを代表する映画俳優。

第二次世界大戦後のイタリア映画の二枚目スターで、国際的な人気を博した。

フェデリコ・フェリーニ監督作品への出演や、ソフィア・ローレンとのコンビで知られる。

この作品でも、イタリアを代表するイケメン俳優としてしっかり存在感を示している。

 

マダレーナを演じたアヌーク・エーメが最高に美しい。

この頃になると、フランスだけでなく、イタリアからもお声がかかったのだ。

 

甘い生活 : 作品情報 - 映画.com

 

 

本作は、オープニングから、過剰なまでのフェリーニ・ワールドを堪能できる作品である。
見せ場は数多い
特に、夜の街を主人公とヒロインが二人でさまようシーンは秀逸中の秀逸と言えよう。

「ドルチェ」という言葉がこの映画にある。

目新しいスイーツが次々とブームになった頃から、日本でもよく耳にするようになった言葉だ。

 

イタリアン・ドルチェ10選 | ティラミス・ジェラート|オーガニック・マクロビ料理教室G-veggie

 

雑誌やインターネットで、スイーツ関連の記事をチェックしているとよく出てくる、イタリアン・スウィーツ。

この「甘い」を意味する「ドルチェ」がこの映画の原題に使われているのだ。

 

「La dolce vita(甘い生活)」

dolce(ドルチェ)というのはとろけるような甘さ。

vitaは人生だ。

この作品では、確かに、大甘な人生を過ごしている人たちを描いている。
 

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