ハリウッド・スリラー映画 第35位 「ジュラシック・パーク」 大ヒットした恐竜SF大作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「ジュラシック・パーク」

(原題:Jurassic Park)

 

Jurassic Park (1993) Film Poster | Jurassic park poster, Jurassic park  movie, Jurassic park

 

「ジュラシック・パーク」 予告編

 

1993年6月11日公開。

バイオ・テクノロジーによって現代に甦ったジュラ紀の恐竜を描く。

スピルバーグのSF大作。

興行収入:$1,099,699,003

 

原作:マイケル・クライトン

脚本:マイケル・クライトン、デヴィッド・コープ

監督:スティーヴン・スピルバーグ

 

キャスト:

アラン・グラント博士:サム・ニール
エリー・サトラー博士:ローラ・ダーン
イアン・マルカム博士:ジェフ・ゴールドブラム
ジョン・ハモンド:リチャード・アッテンボロー
レックス:アリアナ・リチャーズ
ティム:ジョゼフ・マゼロ
弁護士ドナルド・ジェナーロ:マーティン・フェレロ
ネドリー:ウェイン・ナイト
 

恐竜映画の金字塔!》ジュラシック・パーク(1993)色あせない名作!

 

あらすじ:

アリゾナの砂漠地帯で恐竜の化石の発掘調査を続ける生物学者のアラン・グラント博士(サム・ニール)と古代植物学者のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)。

彼らは、突然やって来たハモンド財団の創立者ジョン・ハモンド氏(リチャード・アッテンボロー)に、3年間の資金援助を条件に、コスタリカ沖の孤島へ視察に来るよう要請される。

視察には、数学者のイアン・マルカム博士(ジェフ・ゴールドブラム)、ハモンド氏の顧問弁護士ドナルド・ジェナーロ(マーティン・フェレロ)、それにハモンド氏の2人の孫、レックス(アリアナ・リチャーズ)とティム(ジョセフ・マゼロ)も招かれていた。

島に到着した彼らの目の前に現れたのは群れをなす本物の恐竜たちだった。

このジュラシック・パークは、ハモンド氏が巨費を投じて研究者を集め、化石化した琥珀に入っていた古代の蚊から恐竜の血液を取り出し、そのDNAを使い、クローン恐竜を創り出した夢のテーマ・パークだった。

グラントたちはこのプロジェクトの未来に不安を感じるが、遅れて来た2人の子供たちと共に、コンピュータ制御された2台の車に分乗して国内ツアーに出かけた。

一行は、病気のトリケラトプスに出会った。

エリーは恐竜の様子を見るため居合わせた獣医と共にそこに残った。

その頃、パークの安全制御を担当するコンピュータ・プログラマーのネドリー(ウェイン・ナイト)は、ライバル会社に恐竜の胚の入ったカプセルを売り渡すために陰謀を企てていた。

ロックを解除してカプセルを盗み出したネドリーは嵐の中、東桟橋へ急いだ。

同時にグラントたちの乗った車も停車してしまい、恐竜を防護するフェンスの高圧電流も止まってしまった。

彼らの目の前に巨大なティラノサウルスが現れ、襲いかかってきた。

ジェナーロが食われてしまい、子供たちを助けようとしたマルカム博士は重傷を負ってしまう。

グラントと子供たちはフェンスの向こうへ逃げ、ヴィジター・センターへと急ぐ。

ネドリーはティロフォサウルスに襲われてしまう。

グラントたちを捜しに出たエリーは、マルカムを助け、ティラノに追われながらもセンターへ帰還する。

システムを元に戻すため一度電源を切り、落ちたブレーカーを戻すためエリーは電気室へ。

しかしそこには凶暴で知能の高い小型恐竜ヴェロキラプトルが潜んでいた。

エリーは命からがら逃げ出すが、同行した警備係は惨殺される。

センターにやって帰り着いたグラントと子供たちだったが、グラントが他の人たちを探しに行っている間に2頭のヴェロキラプトルが現れ、子供たちを追いかけ回す。

グラントはエリーと合流し、2人と子供たちは恐竜と闘いながらコントロール・センターに入り、安全装置と通信機能を回復させるが、ヴェロキラプトル2頭についに追いつめられる。

そこにティラノサウルスが現れ、恐竜同士が闘っている隙に、グラントたちは、地下室に隠れていたハモンド氏やマルカムと共に島を脱出するのだった。

 

ジュラシック・パークのミームは費用を惜しまない

 

コメント:

 

最新のバイオ・テクノロジーによって現代に甦った恐竜たちを小さな島で放し飼いにしているテーマ・パークが、完全制御の不備によりおちいるパニックを描くSFドラマ。

 

原題にある「Jurassic」とは、地質学における「ジュラ紀」のこと。

これは、中生代(the Mesozoic)の三畳紀(the Triassic)に続く2番目の時代区分 (約1億9千9百万年前 ~1億4千5百万年前 )とされている。 

気候は温暖で湿度が高く、裸子植物が発達した。 

また魚類と海洋爬虫類 が最も発達した時期でもあるとされている。

 

ジュラシック・パーク」 (c)1993 Universal City Studios Inc. & Amblin Entertainment Inc.  All Rights Reserved. - 「ジュラシック・パーク III」&「ジュラシック・ワールド」7月に金ローで放送 [画像ギャラリー  14/21] - 映画ナタリー

 

この映画は、ジュラ紀において生息した恐竜たちを蘇らせて、巨大なテーマパークで飼育しようという構想によって発生する大事件を描いた作品なのだ。

 

まず導入部、檻に閉じこめられた恐竜が作業員を襲うショッキングな場面で、すっかりこの映画の虜になる。

さあ、これから何かが始まるぞーと、観る者をワクワクさせてくれる。

だが、恐竜の姿はなかなか現れず、観客はさんざんじらされる。

遊園地のアトラクション待ちのお客よろしく、いろいろな説明を聞かされ、「もう、能書きはいいから、はやく実物見せる!」と心の中でブツブツ。

 

すると今度は恐竜の恐ろしげな鳴き声だとか、足音を聞かせる。

だが、大きな草食竜を遠景で見せたり、病気で倒れている姿や巨大な糞を映したりで、なかなか完全な姿は見せない。

このじらしが上手い。

そして突然、肉食竜・ティラノサウルスが主人公たちに襲いかかる場面になり、あとはジェットコースター並みのパニックに次ぐパニックで息もつかせない。

3D Re-Release Version

原作では、恐竜を描くことの他に、コンピューターで制御されたジュラシック・パークのシステムがいかに破綻し、それを修復して行ったかがスリリングに描かれているらしいが、映画ではこの部分はすべてカットされており、この方面に面白さを感じていた人には物足りなかったかも知れない。 

 

しかし、2時間の時間枠にコンピューターについての内容を押し込むのは、やはり無理な相談というものだ。

 

スピルバーグと脚本のマイケル・クライトンは、映画の焦点を恐竜を描くことだけに集中したが、それは結果として正解だったのだ。

 

もし欲張っていれば、文字どおり「アブハチ取らず」になっていた可能性大だ。

この種の映画でよくあるのが、人類と未知なる物との「心温まるふれあい」というパターン。

だが、この「ジュラシック・パーク」は、そんなセンチメンタリズムには陥らず、むしろふれあいを求めた少女の顔に恐竜がクシャミを吹き付けるという痛快な場面があるのみ。

人類と恐竜なんて、地球の歴史から見ても、決して共存するはずのない者同士なのだから。

横たわるトリケラトプスの息づかい、ブラキオサウルスの寂しげな遠吠え、無邪気に首を傾げたと思うと、突然とさかを広げて威嚇するディロフォサウルス、狡猾で憎々しげ、そのすばやい動きに圧倒されるヴェロキラプトル。

どの恐竜もすばらしい。

 

ラストシーンでの、「JURASSIC PARK」と書かれた横断幕が沈むシーン、雄叫びを上げるティラノサウルスのワンショットが深く目に焼き付く。

 

Legacy Museum Collection Jurassic Park (Film) Rotunda T-REX Non Scale | |  Prime 1 Studio

 

言葉など必要ないのだ。

 

このシーンは何よりも雄弁に原作のテーマを物語っている。

 

やはり、スピルバーグは天才だということを証明しているサスペンス度100%のSF大作である。

 

 

この映画は、米国では1993年6月11日に公開され、全世界での興行収入は10億ドルを超え、当時の最高興行収入記録を塗り替えた。

2013年に公開20周年を記念して3Dで再公開された『ジュラシック・パーク』は、チケット売上10億ドルを突破した史上17番目で、最も古い映画となった。

視覚効果やサウンドデザインなどの技術的功績が認められ、アカデミー賞3部門を含む20以上の賞を受賞した。

 

公開20周年にあたる2013年に、3D版に変換され再上映。3D版だけでなく『Jurassic Park: An IMAX 3D Experience』のタイトルでIMAX 3D版でも公開。

日本での公開は見送った。

海外ではすでに3D版のソフトが発売されており、ドイツ版、イタリア版のみ日本語吹き替え・日本語字幕付きで日本のプレーヤーでも再生可能である。

海外版を扱う専門店やインターネットオークション、海外の通販サイトなどで購入可能である。

2015年には『ジュラシック・ワールド』公開にあわせて日本版ソフトが発売された。

 

本作の大ヒットにより、シリーズ化され、これまでに以下の作品が公開されている:

  • 『ジュラシック・パーク』 (1993年)
  • 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』 (1997年)
  • 『ジュラシック・パークIII』 (2001年)
  • 『ジュラシック・ワールド』 (2015年)
  • 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 (2018年)
  • 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』 (2022年)

 

この映画は、Amazon Primeで動画配信可能: