ハリウッド・スリラー映画 第11位「ゴッドファーザー」 マフィアを描く本格スリラー! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「ゴッドファーザー」

(原題:The Godfather

 

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「ゴッドファーザー」 予告編

 

1972年3月15日公開。

イタリア系マフィアの一族を巡る争いを描いた名作。

興行収入:$245,066,411

 

受賞歴:
1972年 第26回 英国アカデミー賞 作曲賞
1972年 第45回 アカデミー賞 主演男優賞
1972年 第45回 アカデミー賞 作品賞
1972年 第45回 アカデミー賞 脚色賞
1973年 第30回 ゴールデングローブ 男優賞(ドラマ)
1973年 第30回 ゴールデングローブ 作品賞(ドラマ)
1973年 第30回 ゴールデングローブ 脚本賞
1973年 第30回 ゴールデングローブ 監督賞
1973年 第30回 ゴールデングローブ 音楽賞

 

原作:マリオ・プーゾ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ 、 マリオ・プーゾ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
音楽:ニーノ・ロータ

出演者:
マーロン・ブランド 、 アル・パチーノ 、 ジェームズ・カーン 、 ジョン・カザール 、 ダイアン・キートン 、 ロバート・デュヴァル 、 リチャード・カステラーノ 、 タリア・シャイア 、 スターリング・ヘイドン 、 ジョン・マーリー

 

ゴッドファーザー』について、あなたが知らないかもしれない10のこと | Business Insider Japan

 

あらすじ:

コルレオーネ(マーロン・ブランド)の屋敷では、彼の娘コニー(タリア・シャイア)の結婚式が行なわれていた。

一族の者を始め、友人やファミリーの部下たち数百名が集まった。

ボスのドン・ビトー・コルレオーネは、書斎で友人たちの訴えを聞いている。

彼は、相手が貧しく微力でも、助けを求めてくれば親身になってどんな困難な問題でも解決してやった。

彼への報酬といえば、友情の証と“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という愛情のこもった尊称だけだった。

そして彼の呼び出しにいつなりとも応じればよいのだ。

これが彼らの世界であり、その掟だった。

ドンのお気に入りの名付け子で、歌手として成功したが今は落ち目になっているジョニー・フォンテーン(アル・マルティーノ)もその1人だった。

新作映画で彼にきわめつけの役があり、俳優として華々しくカムバックできるに違いないのだが、ハリウッドで絶大な権力を持つプロデューサー、ウォルツ(ジョン・マーレイ)からその主役をもらえずにいた。

フォンテーンの窮地を知ったドンは静かにうなずいた。

ある朝、目を覚ましたウォルツはあまりの光景に嘔吐した。

60万ドルで買い入れた自慢の競走馬の首が、ベッドの上に転がっていたのだ。

 

 

 

 

それからしばらくしてフォンテーンの許にその新作の大役があたえられた。

ある日、麻薬を商売にしている危険な男ソロッツォ(アル・レッティエーリ)が仕事を持ちかけてきた。

政界や警察に顔のきくドンのコネに期待したのだが、彼は断った。

だがソロッツォは、ドンさえ殺せば取引は成立すると思い、彼を狙った。

早い冬の夕暮れ、ドンは街頭でソロッツォの部下に数発の銃弾を浴びせられたが一命はとりとめた。

これはドン・ビトー・コルレオーネに対する挑戦だった。

ソロッツォの後にはタッタリア・ファミリーがあり、ニューヨークの五大ファミリーが動いている。

こうして1947年の戦いが始まった。

末の息子マイケル(アル・パチーノ)は、一族の仕事には加わらず正業につくことを望んでいたが、父の狙撃が伝えられるや、病院に駈けつけ、咄嗟の策で2度目の襲撃からドンの命を救った。

ドンの家では長男のソニー(ジェームズ・カーン)が部下を指揮し、ドンの復讐を誓ったが、一家の養子で顧問役のトム・ハーゲン(ロバート・デュヴァル)は、五大ファミリーとの全面戦争を避けようと工作していた。

やがてソロッツォが一時的な停戦を申し入れてきた。

だがソロッツォを殺さなければドンの命はあやうい。

マイケルがその役目を買ってでた。

ソロッツォ殺しは危険だが失敗は許されない。

 

 

 

 

彼はこの大役を果たし、父の故郷シシリーへ身を隠した。

タッタリアとの闘いは熾烈をきわめ、ソニーは持ち前の衝動的な性格が災いして敵の罠に落ち、殺された。

シシリーでもマイケルが危うく暗殺から逃れた。

そんななかでドンの傷もいえ、和解が成立した。

ドンにとっては大きな譲歩だが、マイケルを呼び戻し、一家を建て直すためだった。

2年後、アメリカに帰ったマイケルは、ドンのあとを継ぎ、ボスの位置についた。

ファミリーは縄張りを荒らされ、ゴッドファーザーの過去の栄光がかろうじて崩壊をくいとめているという状態だったが、マイケルの才能は少しずつ伸び始め、勢力を拡大しつつあった。

ある日曜日の朝、孫と遊んでいたドンが急に倒れた。

偉大なるゴッドファーザー、ドン・ビトー・コルレオーネは穏やかな死を迎えたのだった。

父の死を受け、マイケルは遂に動き出す。

 

 

 

 

その天才的な頭脳で練られた計画によってライバルのボスたちは次々に殺され、コルレオーネ・ファミリーの勢力復活が為された。

マイケルの横顔は冷たく尊大な力強さにあふれ、部下たちの礼をうけていた。

“ドン・コルネオーレ”と。

 

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コメント:

 

アカデミー作品賞をはじめ、数々の賞に輝いた不朽の名作。

アメリカの裏社会を牛耳るコルレオーネ一家の生きざまを、重厚なまでのスケールで描いた3部作の記念すべき第1作である。

 

1282年、当時フランスに支配されていたシシリー島の住民が秘密組織をつくって反乱した時の合い言葉だったといわれる“MAFIA(マフィア)”は、19世紀に入り、“犯罪組織”としてイタリアの暗黒街に君臨するようになった。

 

イタリア半島の南西に位置するシシリー島(シチリア島)は、風光明媚な観光地としても名高いが、以前はフランスの支配下にあり、貧しい島民たちが必死に生きている土地でもあったのだ。

 

 

 

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そしてイタリア系の移民として、この組織もアメリカに渡りアメリカ・マフィアが誕生した。

その組織はシシリーやナポリ出身者またはその子弟で構成されており、組織の頂点にファミリー(家族)がありボスがいる。

アメリカ・マフィアの年収は200億ドルといわれ、ギャンブル、合法企業の金融、運輸、スーパーなどを経営している。

「ゴッドファーザー」はそうした巨大なマフィアの内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラーの映画化である。

 

「ゴッドファーザー」とは、正式にはキリスト教(特にカトリック)文化において洗礼式に選定される代父母のことであり、その後の生涯にわたって第二の父母として人生の後見を担う立場である。

だが、この映画の原作者であるマリオ・プーゾは、マフィアのボスを指す語として「ゴッドファーザー 」を使うことを、取材経験から思いついたという。

 

本作は、マフィア映画として、大河ドラマのような父・ヴィトーと息子・マイケルの生涯を描いた壮大な叙事詩であり、映画史に残る作品である。


重厚な裏社会、ファミリー組織内の情と静粛、敵対する組織との血で血を争う抗争、裏切りと策謀。

色々な物語が交通整理されており、渦中に描かれるコルレオーネ家に感情移入する名作だ。


父・ヴィトーを演じたマーロン・ブランド。

マフィア組織のドンとしてのカリスマ感、情に厚く信頼を受けていながら冷静で正にドンたる風格が素晴らしい。

この人は、当時すでにハリウッドを代表するトップ俳優だった。

当時47歳。

その後も多くの作品に出演して存在感を示し続けた名優である。

代表作は、『欲望という名の電車』(1951年)、『革命児サパタ』(1952年)、『ジュリアス・シーザー』(1953年)、『乱暴者』(1953年)、『波止場』(1954年)、『サヨナラ』(1957年)、『片目のジャック』(1961年)、『ゴッドファーザー』(1972年)、『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972年)、『スーパーマン』(1978年)、『地獄の黙示録』(1979年).

 

 

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息子・マイケルを演じるアル・パチーノの変身ぶりもすごい。

デビュー3年目の大ヒット作品となった。

冒頭の結構式での知性がある若者像から、最後には風格仕草からも組織のドンに成長している。

一作の中で、ここまでの変貌が表現できるのは驚きだ。

この作品の大ヒットにより、アル・パチーノの名前は一世風靡した。

 

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血気盛んな長兄・ソニー、姉を泣かせるダメな義兄・カルロ、頼りない兄・フレド、冷静沈着な養兄のトム。

コルレオーネ家のキャラも魅力満点である。


マイケルが復讐を果たし、シチリア島に避難中の現地での結婚式のシーン。

躊躇なく暗殺の手で現地の妻を爆殺されるシーンも凄まじいが、この世界観を表現するには有効だ。 

マイケルのドンになるための通過点として実に印象的。

 

 

 


姉の息子の洗礼式と同時に描かれる五大ファミリー暗殺作戦が本作における最後の仕上げになっている。 

映画的な高揚感を高めるクライマックスとなるラストシーン。

マイケルが新たなドンになり、扉が閉まる切れの良いカットも絶妙。

 

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