ハリウッド・コメディ映画 第56位 「凸凹フランケンシュタインの巻」 本格ホラー・コメディ! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「凸凹フランケンシュタインの巻」

(原題:Abbott and Costello Meet Frankenstein

 

Abbott and Costello Meet Frankenstein (1948) - IMDb

 

「凸凹フランケンシュタインの巻」 プレビュー

 

1948年6月15日公開。

本格ホラー・コメディ。

興行収入:320万米ドル。

 

脚本:ロバート・リーズ、フレデリック・I・リナルド、ジョン・グラント

監督:チャールズ・バートン

 

キャスト:

  • バッド・アボット - チック・ヤング(Chick Young)
  • ルウ・コステロ - ウィルバア・グレイ(Wilbur Gray)
  • ロン・チェイニー・ジュニア - ローレンス・タルボット / 狼男
  • ベラ・ルゴシ - ドラキュラ
  • グレン・ストレンジ - フランケンシュタインの怪物

Abbott and Costello Meet Frankenstein | Rotten Tomatoes

 

あらすじ:

チック(アボット)とウィルバア(コステロ)は鉄道の荷物係。

ある時ドラキュラ(ベラ・ルゴシ)とフランケンシュタイン(グレン・ストレンジ)の遺骸の入った籠をマクドゥガルの化物屋敷に配達したが、死体は逃走してしまった。

2人は満月の夜本性を現す狼男と称するロウレンス・タルボット(ロン・チャニー)に出会う。

彼はドラキュラがフランケンシュタインに脳を提供するのを妨げようとして欧州から渡って来たのだと、2人に告げた。

仮面舞踏会の夜、ウィルバアはドラキュラに連れ出され、付近の島でその脳をフランケンシュタインに取られてしまうことになった。

チックと狼男タルボットは仲間の失踪を知ると早速救援に出かけた。

ウィルバアがまさにいけにえにされようとした時、昇って来た満月はタルボットを狼にし、彼はドラキュラを追ってともに崖から落ちてしまった。

難を逃れた2人は、フランケンシュタインが追って来るのでボートに逃げ込んだ。

乗り込んで来た怪物は、ついに活力つきて水に飛び込んだので、やっと2人は助かった。

 

Mick Garris Presents ABBOTT AND COSTELLO MEET FRANKENSTEIN - American  Cinematheque

 

コメント:

 

アボット&コステロコンビによる『凸凹』シリーズの日本での14作目にあたり(アメリカでは21作目)、古典的ギャグを連発するコメディ作品である。

原作者はロン・パルンボ (Ron Palumbo) で、彼は映画の大ヒット後に映画製作前後の状況解説や出演者の出演経緯、内容に関する思料を含むエッセイを寄稿している。

出演者、視聴者共に(前作で)シリーズは終わったと思っていたが、多くの映画館がシリーズ終了に不満を述べたため続投されることになった。

映画製作以前から批評家は続編を罵倒していたし、視聴者の中には続編を視聴しないことを公言する者もいた。映画製作費用も79万3千ドルと、この数字は1948年に制作された映画の中で下から2番目という低予算だった。

 

主演の1人であるルウ・コステロは本作の脚本を嫌い出演を渋っていたが、出演料5万ドルを前払いすること、および監督チャールズ・バートンの説得を受けて出演を決めた。

また、ドラキュラ伯爵を演じたベラ・ルゴシは本作以前に『魔人ドラキュラ』に出演しており、フランケンシュタインの怪物を演じたグレン・ストレンジも『フランケンシュタインの復活』を始めとして同時代の多数作品に同役で出演している怪奇俳優である。

 

原作者でもあるロン・バルンボが執筆したエッセイによれば、アルフレッド・ヒッチコック、ジェイムズ・ホエール、クエンティン・タランティーノといった映画監督らは本作に「怖いときは本当に怖く、そして面白い場面は本当に面白い、という2つの要素を繰り返し配置し相互に強調させた最初の映画」という評価を下した、と記している。

 

名前はよく聞くが、日本ではあまり見る機会のないアボット&コステロ主演のコメディ。

また、古典ホラーを紹介する本などで存在は知られている作品。


主演俳優は喜劇として演じるが、ストーリーとしてはホラー映画の設定を外していないので、往年のホラー映画愛好家も見ずにはいられない作品である。

 

この映画は、動画配信、レンタル共に見当たらない。

VHSがアマゾンで販売されている:

 

 

 

VHSが販売されているのみのようだ: