ハリウッド・コメディ映画 第53位「ミスター・アーサー」 主題歌が最高! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「ミスター・アーサー」

(原題:Arthur

 

ミスター・アーサー(1981) : 作品情報 - 映画.com

 

「ミスター・アーサー」 プレビュー

 

1981年7月17日公開。

莫大な遺産相続を棒にふって愛する女性の許に走る放蕩息子を描くラブ・コメディ。

アカデミー賞助演男優賞(ジョン・ギールグッド)、歌曲賞「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」受賞。

ゴールデングローブ賞作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(ダドリー・ムーア)、助演男優賞(ジョン・ギールグッド)受賞。

興行収入:$95,461,682

 

監督・脚本:スティーヴ・ゴードン

音楽:バート・バカラック

主題歌:「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(クリストファー・クロス)

 

キャスト:

  • アーサー・バック - ダドリー・ムーア
  • リンダ・マローラ - ライザ・ミネリ
  • ホブスン - ジョン・ギールグッド
  • マーサ・バック - ジェラルディン・フィッツジェラルド
  • スーザン・ジョンソン - ジル・アイケンベリー
  • バート・ジョンソン - スティーブン・エリオット
  • ラルフ・マローラ - バーニー・マーティン
  • ビッターマン - テッド・ロス
  • スタンフォード・バック - トーマス・バーバー
  • グロリア - アン・デ・サルヴォ

 

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あらすじ:

ニューヨークの大富豪の御曹子アーサー・バック(ダドリー・ムーア)は、何不自由なく暮らす独身貴族。

忠実で教養ある執事のホブスン(ジョン・ギールグッド)や祖母のマーサ(ジェラルディン・フィッツジェラルド)らの厳しい目が絶えずつきまとうが、遊びの方は結構うまくやっている。

ある朝、父親に呼びつけられたアーサーは、突然ある大富豪の娘との結婚を命じられた。

その娘とはスーザン(ジル・エイケンベリー)。

もし逆らえば総額7億5千万ドルにのぼる財産相続権を与えないという。

巨額をフイにすることはできないと覚悟をきめたアーサーだが、スーザンに贈るダイヤの指輪をマーサから受け取ったとき、何とも空しさを覚える彼。

そんな気分のままショッピングに出たアーサーは、ある高級メンズ・ショップで万引きの罪で問われているリンダ(ライザ・ミネリ)という娘を救った。

女優志願の彼女は、失業中の父に盗んだタイをプレゼントしようとしていたのだ。

その純粋さに惹かれたアーサーは初めて恋する自分に気がついた。

一度はスーザンとの結婚破棄を決意し、ホブスンやおばあさんにそのことを告げるが、いざスーザンと会うと指輪を渡してしまう彼。

一方、ホブスンはリンダに会い、婚約パーティに来てくれと、その日に着るためのドレスをおいていった。

そしてそのホブスンが入院した。

彼はガンだったのだ。

彼は、死の直前、アーサーにリンダと結ばれるようにと言い残していった。

アーサーは、リンダをつれて教会へ行くが、そこにはスーザンの父ジョンソン(スティーブン・エリオット)が待っていた。

アーサーにナイフをふり上げるジョンソン。

無一文になってもよいといって昏倒するアーサー。

それを気づかうリンダの様子をみたおばあさんは、全てをのみこみ、リンダといっしょになりたいというアーサーに同意し、遺産も彼に譲り渡すことを約束するのだった。

めでたし、めでたし。

 

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コメント:

 

ニューヨークの大富豪の御曹司のアーサー・バックは何不自由なく遊び回る毎日を送っていたが、あるとき父親から政略結婚を命じられ、逆らえば遺産を相続させないと告げられた。

遺産が欲しいアーサーは観念して結婚しようとするが、街で出会ったリンダと恋に落ちてしまう。

 

主題歌の『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』(原題: "Arthur's Theme (Best That You Can Do)" )が「アメリカ映画主題歌ベスト100」で79位となった。

 

 

 

 

ライザ・ミネリが可愛い。

「キャバレー」(1972年)で見せた圧倒的な存在感はまだ続いている。

この人は、歌手として一世風靡したが、映画でも活躍した。

カリフォルニア州ロサンゼルスで、イタリア系アメリカ人映画監督のヴィンセント・ミネリと女優のジュディ・ガーランド(米国生まれだが、アイルランド、イギリス、スコットランド、フランスのユグノーの子孫)の間に生まれる。

2歳時の1949年に、映画『Good Old Summertime』でデビューし、その後もいくつかの映画に出演する。

 

主役を演じたダドリー・ムーア。

この人は、イギリスの俳優、コメディアン、ミュージシャンである。

アカデミー賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した。

ムーアの名が世に知られたのは、1960年代初期に『Beyond the Fringe』の4人の脚本兼出演者のうちの一人としてであった。

それからさらにピーター・クックと結成していた二人組の一方として徐々に有名になった。喜劇俳優として非常に有名になったのは、ボー・デレクと組んだ『テン』や、本作『ミスター・アーサー』といった1970年代後半から1980年代前半にかけてのハリウッド映画での成功のおかげであった。

 

アカデミー賞助演男優賞を受賞したジョン・ギールグッドは、イギリスの映画・舞台俳優、演出家。

本作では、主人公・アーサーに仕える忠実な執事・ホブスンを演じている。

ロンドン出身。

重厚かつ緻密な演劇スタイルは歴史劇で広く生かされ、ハリウッド映画やブロードウェイでも活躍した。

元来の姓はギェウグト(Giełgud)といい、父フランチシェク(Franciszek Giełgud)はポーランドからイギリスにやってきたカトリック教徒であり、一族は現リトアニア共和国西南部の街ゲルガウディシュキス(Gelgaudiškis)を所有していたシュラフタ(ポーランド=リトアニア共和国の貴族)であった。

親族にはナポレオン戦争時代のワルシャワ公国将軍イグナツィ・ギェウグト、11月蜂起でポーランド軍指揮官を務めたポーランド立憲王国の将軍アントニ・ギェウグトといった愛国者がいる。

母方の祖母は女優のケイト・テリー(Kate Terry)。ケイトの妹エレン・テリーはイギリスの国民的女優として舞台で長らく活躍した。

10代より王立演劇学校で学び、1921年から舞台デビュー。

シェイクスピア劇を得意とし長く親しまれた。

ローレンス・オリヴィエは彼の門下であるほか、マーロン・ブランドも一時、ギールグッドに師事していた。

重厚かつ緻密な演劇スタイルは歴史劇で広く生かされ、ハリウッド映画やブロードウェイでも追随を許さなかった。1960年代以降は映画においても存在感を発揮、1964年に『ベケット』でアカデミー助演男優賞ノミネート、1981年に本作『ミスター・アーサー』で同賞を受賞した。

1953年にナイトに叙勲された。

ライフワークは、シェイクスピアの『テンペスト』をモチーフに掘り下げた『プロスペローの本』においてのプロスペロー王役。

80歳を越えてもなお公演を続け、映像作家ピーター・グリーナウェイがギールグッドのプロスペローを映像という形で後世に伝えようと、同名の映画を1991年に製作した。

 

こうやってみると、やはりハリウッド映画というのは、米国生まれの生粋のアングロ・サクソンではない、外国出身者の血を引く多くの役者たちによって繁栄してきたことがはっきりと見えてくる。

数多くの民族の血が結集して世界の映画界をけん引する力がハリウッドという世界を作り上げたのだ。

 

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