ハリウッド・コメディ映画 第40位 「おかしなおかしなおかしな世界」 | 人生・嵐も晴れもあり!

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「おかしなおかしなおかしな世界」

(原題: It's a Mad, Mad, Mad, Mad World

 

It's a Mad, Mad, Mad, Mad World [Blu-ray] (1963)

 

「おかしなおかしなおかしな世界」 プレビュー

 

1963年11月7日公開。

多数の大物コメディ俳優が登場するスラップスティック・コメディ

興行収入:$60,000,000

 

脚本:ウィリアム・ローズ、タニア・ローズ

監督:スタンリー・クレイマー

 

キャスト:

カルペパー警部:スペンサー・トレイシー

ラッセル:ミントン・バール

エメリン:ドロシー・プロバイン

マーカス夫人:エセル・マーマン

クランプ:シド・シーザー

モニカ:イーディ・アダムス

ベンジャミン:バディ・ハケット

ベル:ミッキー・ルーニー

パイク:ジョナサン・ウィンタース

消防士:三バカ大将

波止場の男:バスター・キートン

 

It's a Mad Mad Mad Mad World (1963) - IMDb

 

あらすじ:

ハイウェイで事故が起きた。

グローガンは瀕死の重傷で、救出に谷底へ下りた5人の男に「ロジタ公園に35万ドルが埋めてある」と言って死んでいった。

4台の車に乗っていたのは--

海草会社社長ラッセル(ミントン・バール)と妻のエメリン(ドロシー・プロバイン)、妻の母マーカス夫人(エセル・マーマン)の1台、歯科医クランプ(シド・シーザー)とその妻モニカ(イーディ・アダムス)の1台、ギャグ・ライターのベンジャミン(バディ・ハケット)と相棒のベル(ミッキー・ルーニー)の1台と家具運搬中のパイク(ジョナサン・ウィンタース)である。

ロジタ市の停年近いカルペパー警部(スペンサー・トレイシー)は、昨夜出獄したグローガンが事故死と聞いてがっかりした。

警部は缶詰会社から強奪した35万ドルを追っていたからだ。

だが、部下から事故死の目撃者5人があると聞き、彼らの後を追えば金の隠し場所が分かるに違いないと分かると判断した。

一方、4組の男女は途方もない大金に初めは呆然としたがもしかしたらという欲が起こった。

各組は警察から監視されているのも知らずに、金を一人占めにしようとロジタ市を目指してスピード競争がはじまった。七転八倒の末、4組がやっと公園に辿りついた時、鬼警部カルペパーが乗りこんできた。

仕事の鬼カルペパーは欲の鬼となっていた。

というのは、市会が警部の仕事のやりすぎに腹を立て、彼の年金を差し止めてしまったからだ。

警部は皆を足止めして自分だけ公園に入っていった。

なかなか出てこない警部に、騙されたと知った4組はメキシコ国境へと警部を追った。

追跡が得意の警部も逃走は苦手である。

間違ってロジタ市に逃げてしまった。

広場のビルの屋上に逃げこんだ警部はついに立往生。

見上げる市民の頭に35ドルの札がヒラヒラと舞い降りてくるのだった。

 

IT'S A MAD MAD MAD MAD WORLD (1963) | Funniest Moments | MGM

 

コメント:

 

当時の大物俳優やコメディアンなどが多く出演した豪華ドタバタ喜劇。

公開当時は初のスーパーシネラマ方式で上映された。

 

35万ドルの強奪犯人が、崖から車ごと転落して瀕死の状態になり、駆け付けた4台の車に乗る5人の男たちに金の隠し場所を教える。

それを聞いた5人の男とその連れの3人の女は、我先に金を手に入れようと隠し場所に急ぐ…。

スペンサー・トレイシー演じる警部は5人を逮捕するが…。

 

35万ドルを巡って繰り広げられる、壮大なスラップスティック・コメディ大作である。

これは面白い。
 

スラップスティック・コメディ(英: slapstick comedy)とは、コメディのジャンルの一つ。

観客を笑わせることおよび観客の笑いを引き出すことを主目的とした喜劇の中でも、とくに体を張った表現形態を指す。

スラップスティック」とは、「ドタバタ」という意味。

だが、「スラップスティック」は、叩く(スラップ)棒(スティック)の意。

もともとはアメリカ合衆国の道化芝居で相手をひっぱたくときに使われた、先が二つに割れた棒のこと。

振るった時の音は大きいがあまり痛くなく、日本のハリセンのようなもの。

使う時は跳ねて音を出す可動側を上にするのだ。

これが転じて舞台喜劇のドタバタ芸を指すようになり、さらに転じて、動きの多いコメディ映画をそう呼ぶようになったという。

サイレント映画において盛んに制作され、「映画独自の形式をもった喜劇」としてコメディ映画の一ジャンルと定義づけられることもある。

したがって、日本では「ドタバタ喜劇」と訳されることが多いが、厳密には異なるようだ。

アメリカのサイレント映画で、マック・セネットがプロデュースしたキーストン喜劇が代表的なものとされる。

 

この映画には、当時大人気だった三バカ大将、バスター・キートンも登場している。

 

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