「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」
(原題:、The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe)
2005年12月9日公開。
「ナルニア国物語」の映画化作品第1作。
第78回アカデミー賞メイクアップ賞受賞。
興行収入:$745,011,272。
原作:C・S・ルイス『ライオンと魔女』
脚本:アン・ピーコック、アンドリュー・アダムソン、クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
監督:アンドリュー・アダムソン
キャスト:
ティルダ・スウィントン:白い魔女 リーアム・ニーソン(声の出演):王・アスラン ジョージー・ヘンリー:ルーシー スキャンダー・ケインズ:エドマンド ウィリアム・モーズリー:ピーター アナ・ポップルウェル:スーザン ジェームズ・マカヴォイ:タムナス ジム・ブロードベント:カーク教授 |
あらすじ:
第二次世界大戦下のイギリス。
ペヴェンシー家の4人の兄妹、ピーター(ウィリアム・モーズリー)、スーザン(アナ・ポップルウェル)、エドマンド(スキャンダー・ケインズ)、ルーシー(ジョージー・ヘンリー)は、戦火を逃れて田舎の屋敷へと疎開する。
末っ子のルーシー(ジョージー・ヘンリー)は、広大な屋敷の中で空き部屋に迷いこむ。そこの衣裳だんすの扉を開けると、雪に覆われた神秘の王国ナルニアへと通じていた。
偉大なる王アスラン(声=リーアム・ニーソン)が作ったこの国は、美しく冷酷な白い魔女(ティルダ・スウィントン)に征服され、今や永遠の冬の世界に閉ざされていた。
ルーシーは半神半獣のタムナスさん(ジェームズ・マカヴォイ)と仲良くなり、やがて兄や姉を連れてナルニア国へ入り込む。
そこでエドマンドが、心を魔女に支配されてしまった。
まもなくペヴェンシー兄妹は、ナルニアの住人たちが待ち望んでいる救世主、予言にあるケア・パラベルの城の4つの王座の主が、自分たちのことであると知る。
それを裏付けるように、長らく不在だった伝説の王・アスランも帰還し、4人のために軍を整え待っているというのだ。
ナルニア国の未来は4人兄妹に託されたが、エドマンドが魔女に捕われてしまう。
アスランはなんとか彼を救出する。
だがアスランは、エドマンドの身代わりに処刑される約束を魔女と交わしたのだ。
まもなく絶命するアスラン。
ペヴェンシー兄妹は悲しみを胸にナルニア軍を率いて、魔女の軍勢と激突する。
その戦闘中、なんとアスランが息を吹き返した。
そして彼が魔女を倒して戦闘は終了する。
そのあと戴冠式が執り行われ、4人兄妹はそれぞれ4つの王座に任命された。
かくして冒険を終えた4人は衣裳だんすを通って、元の世界へ戻るのだった。
コメント:
C・S・ルイスの児童文学シリーズ・『ナルニア国物語』の1作目『ライオンと魔女』を映画化。
4人兄妹が神秘の王国へ冒険の旅に出る壮大なファンタジーの第1章。
ロケ地はニュージーランド。
監督は、アンドリュー・アダムソン。
第2作、第3作もこの人が監督をつとめている。
シュレック・シリーズの監督しても有名。
映画としては、子供向け。
戦闘シーンなどは残虐にならぬよう十分配慮がされている。
主役の人間の4兄妹がほんとの子供だ。
異世界に迷い込んだ子供がいきなり華麗に剣や弓を振り回せたらおかしい。
心理描写にしてもそう。
兄妹の末っ子ルーシーのようにやわらかい心で、ナルニアで出逢う不思議な生き物や美しい風景に目を輝かせる。
わかりやすい物語に、愛と正義と創造主の叡智を学ぶ。
そういう意味では安心してお子さんに見せられる、またそのために作られた作品だということだ。
こういう優しいファンタジーがあっても良いのだ。
心が休まる。
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