浅野温子の映画 「汚れた英雄」美貌のライダーの青春を描く大藪春彦原作映画! 草刈正雄主演! | 人生・嵐も晴れもあり!

人生・嵐も晴れもあり!

人生はドラマ!
映画、音楽、文学、歴史、毎日の暮らしなどさまざまな分野についての情報やコメントをアップしています。

「汚れた英雄」

 

汚れた英雄 / Rosemary Butler - YouTube

 

「汚れた英雄」 予告編

 

1982年12月18日公開。

レースに生命を賭ける若き美貌のライダーの青春を描く。

配給収入:16億円

 

原作:大藪春彦『汚れた英雄』

脚本:丸山昇一

監督:角川春樹

 

キャスト:

  • 北野晶夫:草刈正雄
  • クリスティーン・アダムス:レベッカ・ホールデン
  • 斎藤京子:木の実ナナ
  • 緒方あずさ:浅野温子
  • 緒方宗行:奥田英二
  • 緒方和巳:磯崎洋介
  • 大木圭史:勝野洋
  • 鹿島健:貞永敏
  • 雨宮貴司:林ゆたか
  • 御木本菜穂子:朝加真由美
  • 亀谷鉄也:草薙幸二郎
  • 畑田:中田博久
  • 島崎:清水昭博
  • テディ片岡:伊武雅刀
  • 清水:望月太郎
  • 大橋:辻萬長
  • 河井和子:中島ゆたか
  • ピアニスト:世良譲
  • パットン:トニー・セテラ
  • ウィリアムス:ジョセフ・グレース
  • パーティー司会者:夏八木勲(ノンクレジット)

汚れた英雄 : やっとかめ どっとこむ

 

あらすじ:

全日本選手権ロードレース第8戦、メインレースの国際A級500cc決勝を迎え、SUGOのサーキットは興奮のるつぼと化している。

北野晶夫(草刈正雄)と大木圭史(勝野洋)の宿命の対決が始まろうとしていたのだ。

晶夫が96点で1位、2位には連続チャンピオンを狙う大木、3位は若手の鹿島健(貞永敏)がつけていた。

いつものように晶夫が飛び出し、9周目にはコース・レコードを出す好調さだったが、ラストの直線で大木に抜かれ、一輪差で敗けた。

敗因はマシーンの差、ファクトリー・チームの技術と組織の差だった。

ともあれ、これで晶夫と大木が同点で、勝負は最終戦にもち込まれた。

晶夫のプライベート・チーム〈KITANO〉は、メカニックの雨宮(林ゆたか)、かつてのライダー仲間・緒方(奥田英二)、その妻でチーム・マネージャーのあずさ(浅野温子)、その息子の和巳(磯崎洋介)に支えられている。

チームを維持する莫大な資金は、晶夫の美貌とセックス・テクニックによってパトロンとなっている国際的なデザイナー・斎藤京子(木の実ナナ)、財閥の令嬢・御木本菜穂子(朝加真由美)が出しているが、まだ世界を狙うには金がいる。

晶夫は、折りから来日した、国際的なコングロマリットのオーナーのクリスティーン・アダムス(レベッカ・ホールデン)に的をしぼった。

彼女とはヨーロッパで知り合っていたが、パーティで再会、晶夫の誘惑に何なく陥落する。

恋のライディングは着々と成果を上げたが、肝腎のマシーンの性能アップは思うように進んでいなかった。

メカの雨宮は女の事で作業をスッポカした。

その為、晶夫は雨宮を解雇、自ら徹夜でマシーンに取り組んだ。

いよいよ決勝の時が来た。

全日本選手権最終戦、国際A級500cc決勝レース。

晶夫、大木、鹿島らが一斉に飛びだした。

38周目、魔のヘアピンにさしかかる晶夫。

ついに勝利の女神は晶夫に微笑んだ。

 

汚れた英雄」10の謎 : こじブロ

 

コメント:

 

1982年製作の角川春樹の監督第一作。

大藪春彦の原作を現代に置き換え、レースシーンを中心に構成した丸山昇一の脚本をもとに、草刈正雄演じるヤマハYZR500を駆る世界グランプリライダーの死と隣り合わせの短くも華麗なレース人生を描いた作品である。

 

主人公・北野晶夫役は、自ら角川に売り込んだ草刈正雄に決まった。

制作にあたりヤマハ発動機の全面的な協力が得られたことから、ヤマハの関連会社が経営するスポーツランドSUGOで、TZ500や当時のWGP主力マシンであったYZR500を使った模擬レースを開催するなど、現代のロードレースシーンを描くことに成功している。

映画で北野晶夫のレースシーンスタントを担当した平忠彦は、当時国際A級500ccクラスにステップアップしたばかりの若手ライダーだったが、長身で風貌も草刈によく似ていたために異例の抜擢となった。

当時の平は、ヤマハワークスの大先輩である野口種晴の店(野口モータース)に住み込みの身であり、映画のイメージとは全く違う生活を送っていたと言われる。

映画版では北野晶夫が自宅のプールで泳ぐ場面があるが、「平さんも家にプールがあるんですか?」とたびたび聞かれるようになったため、平は当時のインタビューで閉口した旨を述べている。

その後、平は全日本選手権500ccクラス3連覇を達成、世界GPフル参戦も果たし、資生堂の男性化粧品「TECH21」のイメージキャラクターを長年務めるなど、北野さながらの活躍を見せた。

 

映画のクライマックスのレースシーンで北野晶夫がゴール後のウィニングラップをウイリーで締めくくる場面のスタントは、平ではなく同じヤマハワークスの木下恵司が演じている。

2ストロークの500ccマシンはアクセル操作にとても敏感で、当時500ccクラスルーキーだった平にはまだウイリー走行を披露するほどの経験がなかったためだと言われている。

 

草刈正雄がとにかくイケメンでチョーかっこいい。

この人は、アメリカ人を父に持つハーフで、身長185cmという、美しいフェイスとすらっとした体格を併せ持つ、日本の映画界でも飛び切りの美男子だった。

しかし、美男子が必ずしも映画俳優として成功するとは言えない。

その典型がこの人だ。

受賞歴を見てみると、何とこんな結果に:

  • エランドール 新人賞 (1975年)
  • 第33回ベストジーニスト・協議会選出部門(2016年)
  • コンフィデンスアワード・ドラマ賞年間大賞・助演男優賞(『真田丸』)(2016年)
  • 東京ドラマアウォード2017 助演男優賞(『真田丸』)(2017年)

 

この映画では主人公のカッコよさが売りになっているので、草刈正雄にはぴったりの作品で、派手な印象の木の実ナナや、浅野温子に囲まれて悦に入っているシーンは絵になっている。

 

ローズ軍曹@18Rの鷹 on Twitter: "汚れてない英雄… #汚れた英雄 #浅野温子 #北野晶夫 #62  https://t.co/BZ0xbW1GXW" / Twitter

 

この映画は、Amazon Primeで動画配信中:

https://www.amazon.co.jp/%E6%B1%9A%E3%82%8C%E3%81%9F%E8%8B%B1%E9%9B%84-%E8%8D%89%E5%88%88%E6%AD%A3%E9%9B%84/dp/B015AFGFVM