大沢在昌の映画 「TOMOKO もっとも危険な女」 小柳ルミ子主演のハードボイルド! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「TOMOKO もっとも危険な女」

 

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「TOMOKO もっとも危険な女」 プレビュー

 

2000年7月1日公開。

米国政治家が絡む日本を舞台にしたハードボイルド作品。

小柳ルミ子ファン必見。

R-15指定。

 

原作:大沢在昌『相続人TOMOKO』

脚本:中田信一郎 、 我妻正義

監督:中田信一郎

出演者:

小柳ルミ子 、 ジョン・ベネット 、 島田沙羅 、 ベンガル 、 遠藤憲一 、 坂上忍 、 吉行和子 、 渡辺裕之 、 ムサムハメド・オマル

 

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あらすじ:

99年夏。アメリカ有数の財閥、ウェリントン家のバハマ別邸で、若き総帥・アンドリュー(ジョン・ベネット)が何者かに暗殺された。

ひとり難を逃れた妻のトモコ(小柳ルミ子)は、数週間後、極秘に帰国すると、ある計画の為に自分と同じ名前の須藤智子(島田沙羅)というホテトル嬢に協力を仰いだ。

その計画とは、近々来日するウィンダム上院議員にピルグリムという秘密組織の存在を知らせ、壊滅に追い込むこと。

その為に、戸籍も国籍もないトモコには自分と同じ名前を持った女性の協力が必要だったのだ。

実は、トモコは元CIAの優秀な工作員で、かつてアンドリューに接近するというミッションを受けていた。

だが、彼女にそれを下したのは右翼と軍需産業とCIA幹部からなるピルグリムで、トモコはウェリントン財閥の財力を狙った組織に利用されたのだ。

しかし、トモコがアンドリューを愛してしまったことで計画は失敗。

そこで、組織はアンドリューを暗殺し、秘密を知ったトモコも消そうとしていた。

そんな組織の手から、日本に逃げ延びてきたトモコ。

智子や東洋放送の木下(渡辺裕之)の協力を得ることに成功した彼女は、地下に潜伏する。

ところが、ピルグリムは警視正の佐川(遠藤憲一)に手を回してトモコの命を執拗に狙ってきたばかりでなく、来日直前のウィンダム上院議員をも手にかけてしまう。

そんな折、アメリカのアレン大統領(ムサムハメド・オマル)が突如来日するとのニュースがトモコの耳に入った。

このチャンスを逃す手はない。

トモコは、大統領の記者会見場に乗り込んで行った。

しかし、ピルグリムもアンドリューと瓜二つの殺し屋、ブラディ・シンプソン(ジョン・ベネット)を送り込んできた。

激しい銃撃戦の末、シンプソンを倒し大統領に直訴するトモコ。

だがその直後、彼女はピルグリムの手の者に殺されてしまう。

それから数ヶ月後、アメリカの上院調査特別委員会で死んだトモコに代わって証言台に立ったのは----、智子であった。

 

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コメント:

 

原作は、大沢在昌の長編小説『相続人TOMOKO』(1990年5月発刊、天山出版)。

 

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元CIAの女性工作員が、巨大な秘密組織を相手に展開する復讐劇を活写したアクション。

主役をつとめるのは、小柳ルミ子。

キャッチコピーは、「わたしの肢体が凶器になる!」

 

米国のウェリントン財閥の若き総帥・アンドリュー・ウェリントンが、滞在先のバハマの別荘でテロリストの襲撃に合い、暗殺されてしまったのだが、妻のトモコ(小柳ルミ子)は、間一髪で逃げ延びることに成功。

実はトモコは、元々CIAの工作員であり…アンドリューに近づいたのも任務だったのだのだが…お互いに本気で愛し合ってしまい、アンドリューもトモコの正体を承知で結婚したのだった。

愛する人を失ったトモコは、今後の対策を考えるためとりあえず日本へ…

そこで、自分と同じ名前をもつ風俗嬢の智子をおとりに使うべく接触を試みたのだが…直ぐに追手が現れた!?

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評価が低いのだが、原作が持つサスペンス感満載で、B級アクション映画っぽさはそれなりに出ていて、大沢作品の映像化としては、合格と思える部分もある。

舘ひろし版「新宿鮫」に比べれば、自分はこっちの方が好きという人もいるようだし。

ただ、“トモコ”と“智子”の繋がりの描き方が、適当なので…原作のように、この2人が一緒に行動しなければならない必然性が全く感じられないのは、かなり痛い。

殺された旦那と、その旦那を殺した殺し屋が、一人二役という手抜きなキャスティングだなぁって思ったら、いきなりクライマックスで、サプライズな演出が!?

原作とは異なる、一瞬面食らってしまうエンドになっている。

ヒロインの小柳ルミ子は、外人とベッドでイチャイチャしているシーンや、全裸で強姦されるシーンなど、当時の彼女の色香の大盤振る舞いで、「R-15指定」に適した、お子ちゃまはみちゃいけませんという映像になっている。

 

まぁ、この映画が作られた背景には、時期的に見て大澄賢也との離婚騒動なども絡んでおり、小柳側も女優としての本格復帰を計りたかったのだろうし、製作者側も話題に便乗しておこうという思いがあったに違いないので…両者の思惑がピッタリと一致した企画だったのだろうと推測できるが。

 

遠藤憲一が…思いっきりヤクザ顔で、腹に一物ありそうなキャリア警視を演じていたり、その手足となって、働かされる所轄刑事役のベンガルが…あぶ刑事の“落しの中さん”とは正反対なシリアスな刑事役で、チンピラをタコ殴りにするアクションシーンがあったりと…好きな部分もけっこうある。

レンタルビデオ版は、確か東映ビデオから出ていたので…DVDも東映が出すのかと思ったら、無名のDVDメーカー。

東映は劇場公開の配給にタッチしていただけで、映像製作の方には絡んでいないようだ。

 

この映画は、TSUTAYAでレンタル可能: