「嘘八百 京町ロワイヤル」
2020年1月31日公開。
騙し合いの映画「嘘八百」の続編。
脚本:今井雅子、足立紳
監督:武正晴
キャスト:
- 小池則夫:中井貴一
- 野田佐輔:佐々木蔵之介
- 橘志野:広末涼子
- 野田康子:友近
- 大原いまり:森川葵
- 牧野慶太:山田裕貴
- よっちゃん:坂田利夫
- 野田誠治:前野朋哉
- 西田:木下ほうか
- 材木屋:宇野祥平
- 田中四郎:塚地武雅
- 後醍醐:桂雀々
- 悪徳道具屋:田中孝史
- 志野母:貝辻信子
- 青山一郎:吹越満
- 内村:坂田聡
- ピエール:ブレイク・クロフォード
- マリ:冨手麻妙
- 番頭:山田雅人
- ギャラリーオーナー:浜村淳
- 橘正志:国広富之
- 億野万蔵:竜雷太
- 嵐山直矢:加藤雅也
あらすじ:
かつて大阪・堺で幻の利休の茶器で大勝負を仕掛けた古物商の小池則夫(中井貴一)と陶芸家の野田佐輔(佐々木蔵之介)は、その後それぞれの人生を送っていたが、ひょんなことからお宝が眠る古都・京都で再会する。
そこで出会った着物美人の志野(広末涼子)のけなげな想いにほだされた二人は、利休の茶の湯を継承し、天下一と称された武将茶人・古田織部の幻の茶器にまつわる人助けに乗り出す。
だがそれが、有名古美術店店主の嵐山(加藤雅也)や大御所鑑定家・奥野(竜雷太)、陶芸王子(山田裕貴)、さらにはテレビ番組をも巻き込む大騒動に……。
コメント:
中井貴一と佐々木蔵之介がW主演するコンゲーム・コメディ「嘘八百」の続編。
前作では贋作を作って、自分たちをコケにした古美術商に売りつけようとした主人公たち。
心を入れ替えてまっとうな仕事をしているものの、なかなか売れず、訳ありの美女から泣きつかれて悪徳古美術商を騙すことに一肌脱ぐ。
中井貴一と佐々木蔵之介という2枚看板が、気持ちよくぐいぐい演技し合う物語。
まわりのボケ、ツッコみ、悪人ぶりが、適度にベタなので、非常に分かりやすい面白さ。
シリーズ物の利点は、オリジナルの登場人物の説明描写が不要なこと。
古美術商チームの、古文書担当や、古紙担当や、オタクの息子が、違和感なく登場できるので、物語のテンポが削がれない。
なので、クライマックスの茶会までの流れによどみがない。
なお、茶会のどんでん返しからのラストへの展開は、予想の範囲内なので、この手の映画につきものの騙されたという快感はないのだが、その分、物語としての破綻は無く、見終わった後にモヤモヤが残ることも無い。
ほとんど、前作と同様な物語なのだが、話の膨らませ方を我慢した分だけ終盤がすっきりして、後味はよい。
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