名取裕子の映画 「必殺! 三味線屋・勇次」 中条きよし主演! 天海祐希の濡れ場と悲しき末路! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「必殺! 三味線屋・勇次」

 

必殺!三味線屋・勇次

 

「必殺! 三味線屋・勇次」 プレビュー

 

「必殺! 三味線屋・勇次」 クライマックスシーン (主題歌付き)

 

1999年2月11日公開。

中条きよし扮する三味線屋・勇次の殺陣が光る。

藤田まことも別役で再登場。

 

脚本:野上龍雄

監督:石原興 

主題歌:「あの日の嘘のつぐないに」(中条きよし)

 

キャスト:

  • 三味線屋の勇次 - 中条きよし
  • 髪結いの弥助 - 阿部寛
  • お喜和(窃盗集団の元締) - 名取裕子
  • 伝兵衛(弥助の上方時代の元締) - 藤田まこと

その他

  • おとよ(上総屋・おゆき) - 天海祐希
  • 富喜屋・藤兵衛 - 中尾彬
  • 火盗改方・坂巻重次郎 - 石橋蓮司
  • 内田平内(仕事人) - 清水健太郎
  • 叶屋おせき - 研ナオコ
  • 岩松平吾郎 - 成瀬正孝
  • 浜町の浅吉 - 本田博太郎
  • お千代・お駒 - ウォーターハウス美希・亜耶
  • 丈吉 - 三国一夫
  • 花屋 - 野村沙知代
  • 上総屋・九兵衛 - 入川保則
  • 烏山の検校 - 火野正平
  • 才蔵 - 金山一彦

あらすじ:

人に代わって悪を成敗する仕事人の三味線屋・勇次(中条きよし)。

彼とコンビを組んで・仕事・をしている髪結いの弥助(阿部寛)は、いきつけの夜明かしの女将・おとよ(天海祐希)に秘かな愛情を交わしていた。

しかし、そのおとよには人には言えない暗い過去があった。

実は、彼女は江戸の町で大人気の秘薬・回春丸の開発者・上総屋(入川保則)の一人娘だったのだ。

ところが、回春丸の服用者に死人が出たことから、上総屋は人々から人殺しの汚名を着せられ、父娘で出奔。

そこへ目をつけた悪徳薬問屋の富貴屋によって上総屋は囚われの身となる。

行方不明の父を思うおとよは、夜明かしの女将となって健気に生きていたのだ。

だが、そんなおとよの事情を全て知っていた弥助は、父親を回春丸によって亡くしていた才蔵の調べで上総屋が富貴屋に囚われていることを知り、上総屋を助けだそうと画策。

しかし、上総屋は富貴屋の療養所で死んでしまうのであった。

上総屋の死体を、まるで自殺のように見せかけて川に流す富貴屋(中尾彬)。

そんな富貴屋のやり方に怒りを爆発させた弥助は、勇次に富貴屋殺しの仕事の依頼をするが、情が絡んだ仕事は受けられないと申し出を断られる。

仕方なく、内田(清水健太郎)という仕事人と共に富貴屋に乗り込む弥助。

しかし、富貴屋に内通していた内田の裏切りで、弥助は返り討ちに遭うのだった。

そして、富貴屋とつるんでいた火盗改役の坂巻(石橋蓮司)の命令で弥助は獄門さらし首となり、それを見たおとよも失意のうちに自害してしまう。

そんなふたりの非業を知った勇次は、窃盗集団の元締・お喜和(名取裕子)と、弥助の上方時代の仕事人の元締・伝兵衛(藤田まこと)らと共に、富貴屋一味を葬り去るのであった。

 

新必殺仕事人 三味線屋 勇次 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

 

コメント:

 

中条きよしの必殺仕事人ぶりがカッコいい。

前作「必殺!主水死す」で一度は必殺から引退した藤田まことも関西の老仕事人・伝兵衛役で登場。

 

女を抱きたくなる媚薬‘回春丸’で数十人の人が口から泡を吹いて亡くなる。

この薬で一儲けを企む富貴屋と火盗改めは、罪を着せるべく薬を作ったことを後悔している上総屋を殺す。

そして、上総屋の娘おゆきこと、おとよ(天海祐希)と恋仲の仕事人・髪結いの弥助(阿部寛)が怨みを晴らそうとして返り討ちに遭う。

おとよは弥助の結婚の申し出に『このまま幸せになったら罰が当たります。こうしてたまに逢うだけでいいんです。その代わり、逢った時はうんと可愛がって下さい』というけな気な娘。

弥助の供養を済ませ、あとを追って死んでしまう。

そんな不幸な二人に、三味線屋・勇次の怒りが爆発する。

弥助の位牌の下の頼み料で、大道芸人・伝兵衛(藤田まこと)や小唄の師匠・お喜和(名取裕子)の手を借り怨みを晴らす。

シバズケ on Twitter: "当時は不評だった『必殺!三味線屋・勇次』 今見ると、隠れた名作だった 天海祐希さんっといえば、男勝りな女性役のイメージがあるけど、ここでは近年見たことがない程のヒロイン役は最高だったなぁ(笑)…  "

この映画の最大の見せ場は、エンドの悪人退治のシーンのみならず、その前の、おとよを演じる天海祐希の姿だ。

『緊急取調室』、通称「キントリ」のヘッドとして中年刑事たちを率いるテレビドラマのシーンとは打って変わって、恋する女性を演じている。

まさかの濡れ場のシーンもあり、最後は恋する相手(阿部寛)が獄門さらし首となり、その後を追って自害するという場面もしっかり描かれてい

テレビとは違って、情感たっぷりに天海祐希が恋する女を熱演しているのだ。

これは珍しい。

猫屋 on Twitter: "【さらば俺が愛した女よ...⑥】  おとよ(天海祐希)[必殺!三味線屋勇次]血で汚れた仕事人には、ただ一握りの幸せさえも許されないのか... 綺麗な顔のままで弥助ん所に...  あの世で弥助さんと幸せになりなよ...… "

この映画は、もともとは中条きよしの座長公演「必殺三味線屋勇次」の流れを汲むテレビシリーズとして中条が企画を出したが、当時の朝日放送、および松竹の経営難もあり実現しなかった。
そこで中条が主演していたオリジナルビデオの製作会社「ミュージアム」および親会社の「グランプリ」の企画として劇場映画版が実現した。

また藤田まことが中村主水以外の人物として元締・伝兵衛役で特別出演している。
伝兵衛が勇次に「八丁堀の旦那はん(中村主水)はどないしはったんや」と尋ね、死んだと聞かされて「はぁ、そらご愁傷さまで・・・」
というマニア心理をくすぐる場面も撮影されたが、劇場公開時にはカットされたという。

残念!

主水ならぬ藤田まことは見もの。

 

必殺! 三味線屋・勇次』 伝兵衛 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ
         

 《印象的な勇次の台詞(せりふ)》
1.若者に情けを掛ける弥助に勇次が:

『人がそんな優しい気持ちになるのは寿命が尽きるときか、女に惚れたときだ』
2.仕事人始動の辺りで:

『こりゃ、金じゃねえ。この世に怨みを残して死んだ頼み人の叫びだ。聞いてやらなきゃただの人殺しになっちまう。聞いてやっておくんなさい』
  
エンディングで中条きよしの主題歌「あの日の嘘のつぐないに」が流れる。

やはり歌手としての素晴らしい。

52歳の作品。

 

この映画では、名取裕子は仕事人の元締めとして出演しており、濡れ場は無い。

仕事人として、中条きよしや藤田まことと共に、最後の仕事に参加している。

 

この映画は、TSUTAYAでレンタルも購入も可能: