ロバート・デ・ニーロの映画 「ジャックナイフ」 ベトナム帰還兵のPTSDをテーマにした感動作! | 人生・嵐も晴れもあり!

人生・嵐も晴れもあり!

人生はドラマ!
映画、音楽、文学、歴史、毎日の暮らしなどさまざまな分野についての情報やコメントをアップしています。

「ジャックナイフ」

(原題:Jacknife

 

 

 

 

ジャックナイフ 予告編

 

 

1990年3月31日日本公開。

ベトナム帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス障害)をテーマにした映画。

 

 

脚本:スティーヴン・メトカーフ

監督:デヴィッド・ジョーンズ

出演者:

ロバート・デ・ニーロ

エド・ハリス

キャシー・ベイカー

チャールズ・S・ダットン

ジェサリン・ギルシグ

 

 

あらすじ:

鱒釣りの解禁日の早朝、デイヴ(エド・ハリス)のもとにヴェトナム時代の戦友であるジョゼフことメグス(ロバート・デ・ニーロ)がやって来る。

ヴェトナム戦争の後遺症に悩むデイヴは、その日も二日酔いだったが、メグスに誘われるまま妹のマーサ(キャシー・ベイカー)と3人で釣りに出かけた。

それ以後、メグスはデイヴの前に姿をみせるが、相変わらずデイヴは暗く、自分の殻に閉じこもったままだった。

そんな兄の姿に、マーサは焦立つが、やがて彼女とメグスは互いに魅かれ合う。

メグスはデイヴが苦悩することになったヴェトナムでの出来事を語り、起こったことは変えられないと悟ることで自分はそれを乗り越えたのだ、とマーサに打ち明けるのだった。

しかしメグスとマーサがつきあっていることを知ったデイヴはますます荒れ、メグスが連れて行ったヴェトナム帰還兵たちのグループ療法からも飛び出して行くのだった。

一方メグスとマーサは初めて結ばれ、一緒にプロムに出席することになるが、酔っ払って高校にやって来たデイヴは、そこで大暴れする。

そしてメグスは、暴れる彼を捕まえ、ヴェトナムでの出来事の真相をデイヴに告げるのだった。

その夜デイヴは、マーサに自分が間違っていたことを認めた。

そしてこの町から立ち去ろうとしていたメグスは、グループ療法で語るデイヴの姿と自分の姿を重ね合わせ、マーサと共に生きることを決意するのだった。

 

 

コメント:

 

ロバート・デ・ニーロとエド・ハリスが演技がいい。

ベトナム戦争後に帰還した元兵士の友情物語という設定はよく見かける。

この戦争がアメリカにとっていかに深い影を落としているかが分かる。

こういった作品を観るたびに思い知らされる。

デ・ニーロと並ぶ名優エド・ハリスの熱演があって、印象はかなり濃いものになった。

 

 

いわゆるベトナム戦争ものだが戦闘シーンはほとんどなく、帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス障害)をテーマにした映画である。

ロバート・デ・ニーロの熱演で、心暖まる感動映画に仕上がっている。

 

 

戦争から生きて帰ってきたけれど、強い精神的衝撃を受けて、帰国後に心身に支障をきたした元軍人が、精神的な後遺症に真正面から向き合う姿を描いていて感銘深い。
デ・ニーロは苦悩する兵士をきめ細やかに演じており、もう一つの「ディアハンター」のような趣があります。

戦争の恐ろしさを今更ながらに訴えかける名作だ。